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韓国国立中央博物館で韓国と中国、日本の仏像が一堂に会す

    • < キム・ヨンナ国立中央博物館長 >


    「今年、日本に所在している百済仏像など、世界で最も有名な韓国と中国、日本の仏像を1か所に集めて展覧会を行う予定だ。東京国立博物館が所蔵している法隆寺金銅三尊仏立像を含め、多くの仏像が初めて韓国に来る予定なので、期待してもいいだろう」

    今年、国立中央博物館が景福宮から龍山に移動してから10年目を迎える。キム・ヨンナ国立中央博物館長は20日に新年記者懇談会を開き「博物館の龍山移転10周年と光復(日本統治からの解放)70周年を記念して、多数の企画展など、多彩な展示行事を準備している」と明らかにした。

    最も心血を注ぐ展覧会は9月24日から11月15日まで開かれる企画特別展「古代仏教彫刻大展」だ。韓国、アメリカ、ヨーロッパ、日本、中国の18機関が持っている古代の仏教彫刻の名品150点余りを展示する行事だ。国外から貸与されてくる仏像のほとんどが韓国を初めて訪れる。仏像の面々は華やかさそのものだ。

    法隆寺金銅三尊仏立像は日本の国宝に指定されており、穏やかな笑顔と柔らかなシワなど、百済仏像の特徴がよく生きている。7世紀に製作されたと予測されているが、どの時期に日本に渡って行ったかは現在まで把握されていない。当初、法隆寺に保管されていたが、東京博物館へ献納された。また、世界中の金銅仏像の中で最も早い時期の486年に製作された米国メトロポリタン美術館の北魏時代の弥勒立像、韓国の国宝に相当する中国の1級文物である中国青州市博物館の龍興寺址出土の石仏立像なども来韓する。

    • < 日本の国宝である百済金銅三尊仏立像 >


    キム館長は「米国、欧州、アジアなど各国の専門家を招待し、この仏教彫刻展と連携した国際学術シンポジウムも開催する」とし「世界各国の優れた仏教作品を通じて仏像の誕生とインドから日本に至る仏教の伝播プロセスを確認し、その中から韓国仏教彫刻の源流と位相を考察する重要な機会になるだろう」と説明した。

    これと共にボヘミア名品ガラスと絵画・彫刻343点が出品される「チェコ・ボヘミアのガラス」展(2月10日~4月26日)、ポーランド内の12の国立博物館コレクション347点を紹介する「ショパンの故郷、ポーランドから来た宝物」展(5月29日~8月30日)、新石器時代の遺物を網羅する「韓国の新石器時代の文化」展(9月8日~11月8日)、コルカタ・インド博物館の仏教彫刻・絵画90余点を展示する「インドの仏教美術」展(12月8日~2016年2月28日)などのテーマ展示会も多彩に用意した。

    去る2013年、メトロポリタン博物館の展示のための国宝83号の金銅弥勒半跏思惟像の国外搬出をめぐり論議が起きたが、中央博物館は10月22日から2016年1月25日まで、フランス国立ギメ東洋美術館にて金冠など、複数の国宝をはじめとする300余点を見せる「韓国の古代文化」展を準備している。韓仏修交130周年記念事業の一環だ。続いて2016年には、フランスのグラン・パレで、高麗青磁など、名品陶磁器が総出動する「陶器」展も開く。

    キム館長は「一部の方は半跏思惟像を見たかったら韓国に来いと言うが、実際のところ、外国人はこのようなものが韓国にあることさえ知らない」とし、「私たちの文化を知らせるためには、まだ国外の展示会を続けなければならないと思う」と強調した。

    光復70周年に合わせて金冠塚、瑞鳳塚、金鈴塚、飾履塚、皇南里古墳など、日帝強占期(日本統治時代)に不十分に調査された新羅王陵を再発掘するプロジェクトも10年間の日程で、今年本格的に着手する。
  • 毎日経済 ペ・ハンチョル記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-01-20 15:00:48