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明洞からゴンドラに乗って南山まで…新たな南山探訪が始まる

    • < 南山 歴史文化探訪道はこうして続く >

    南山が復活する。車道にさえぎられて100年以上も都心から孤立していた南山1号トンネル前の「芸場裾(イェジャンチャラク)」が、歩行トンネルで明洞とつながることになる。トンネルが終わる地点にはソウルの夜景を一望できる展望台ができ、新設される環境にやさしいゴンドラに乗って南山の頂上にも登ることができる。都心と南山をつなぐ明洞~南山歩行トンネル事業が本格化すると、これまでの世運(セウン)商店街の再生とともに、忠武路(チュンムロ)を中心に明洞~南山~世運商店街をつなぐ都心再生「ゴールデントライアングル」が構築されると期待される。

    ソウル市は22日、朝鮮時代の「武芸訓練場(芸場)」のあった南山芸場裾2万2330平方メートルを都心公園として再生し、2018年2月に市民へ開放すると明らかにした。今回の工事は7月の既存建物の解体工事を皮切りに、今年末に着工する予定だ。

    ソウル市は都心と南山芸場裾のあいだの断絶した歩行路を接続するために、長さ100メートルの「南山1号トンネル」入口の地下車道(ミョンドン~前TBS交通放送近く)を人が歩ける歩行トンネルに変更する計画だ。こうすることで、明洞~南山芸場裾~韓屋村(ハノクマウル)~鍾路・世運商店街につながる、環境にやさしい・文化歩行路が形成される。

    ソウル市の関係者は、「明洞商圏のある西側と忠武路のある東側、韓屋村・南山芸場裾と南山頂上のある南側、世運商店街群が位置する北側はそれぞれ分離されているために、観光客や市民はここを行き来するときにわざわざ車をつかまえるなど不便が多い」とし、「歩行路で東西南北を統合すると、都心を歩いて楽しむことができる」と語った。ソウルのアイコンである南山と連携した観光商品が増えて、鐘路と明洞などから巨大な流動人口が忠武路と南山方向に流れるようになり、都心商圏の拡大の効果も予想される。

    ソウル市は世運商店街群の再生事業の第1段階として、鍾路と世運商店街、清渓(チョンゲ)・大林(テリム)商店街をつなぐ空中歩行橋を設置する。今月工事に着手し、来年5月に竣工する予定だ。残りの三豊(サンプン)商店街と豊田(プンジョン)ホテル、晋陽(チニャン)商店街を歩行橋に接続する第2段階事業は、近いうちに実現可能性の調査に入って2019年までに完成する計画だ。世運緑地公園は10月までに「タシ世運広場」として改編され、宗廟(チョンミョ)の前にブリッジが設置されると、宗廟から7つの商店街を経て退渓路にいたる、総1キロメートルに及ぶ南北歩行区間が完成する。

    続けて、世運商店街群の南端の晋陽商店街三叉路から、南山韓屋村を経て南山につながる歩行橋が構築される可能性が高い。最近、南山韓屋村は外国人観光客が増えて、年間国内外の観光客が120万人に迫る観光名所として浮上した。市は韓屋村と南山を接続する既存のブリッジを、広々とした歩行デッキに変身させて南山へのアクセシビリティを向上させることも検討している。

    ソウル市は南山の頂上まで運行する環境にやさしい交通手段を積極的に導入する方針だ。南山は大気清浄地域に指定され、2018年から観光バスと既存の乗用車などの化石燃料車は頂上部まで運行することができなくなる。

    市は芸場裾を公園に再生することで、ソウル消防防災本部の前から南山頂上まで、888メートルに及ぶゴンドラを設置する計画だ。ソウル市のシン・ヒソン都市再生本部長は、「市民は既存の南山ケーブルカー(ロープウェイ)が公営であると思っているが、個人が独占運営している」とし、「ケーブルカーは一日に1万3000人を輸送するが、ゴンドラが新設されると1万人程度を代替できる」と説明した。

    観光業界からは、南山を訪れる中国人観光客が昨年140万人にまで増え、ケーブルカーとゴンドラのほかに代替運送手段が必要だという指摘が出ている。

    このことから、退渓路(テゲロ)と南山韓屋村、南山の間の移動手段としてモノレールの導入も検討されるものと予想される。南山に登る裏通りの商圏も、新しいホットプレイスとして浮上している。明洞駅の3番出口からソウルアニメーションセンターにつながる路地には、「ポロロと友達」「ラバ(Larva)」「ロボカーポリー」「タヨ」などのキャラクターが描かれた店の看板や壁画を容易に見出すことができる。最近はソーシャルネットワークサービス(SNS)などを通じ、「チェミロ(滋味路)」として口コミに乗った。
  • 毎日経済_キム・ギジョン記者/イム・ヨンシン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-02-22 20:08:28