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「ミシュランレッドガイド・ソウル編」年内出版

    最近、客を装ったフランス人と韓国系アメリカ人がソウル市内の有名レストランを回って、味とサービスを緻密に評価している。正体を明らかにしない「暗行御士」を行っている彼らは、まさに「全世界のグルメの聖書」と呼ばれるミシュランレッドガイド評価団だ。フランスのタイヤ企業ミシュランが発行するレストラン評価で、料理の味、サービス、価格、雰囲気などを徹底的に評価して評点(★)を付ける。

    昨年、毎日経済新聞が単独報道(2015年11月24日A2面)した「ミシュランレッドガイド・ソウル編」の出版が可視化している。ミシュラングループのベルナール・デルマス副社長(アジア・太平洋総括ディレクター)とミシュランコリアのキム・ボヒョン社長は10日、ソウル市光化門のフォーシーズンズホテルでソウル編発刊のニュースを伝える記者会見を開く。この日、ミシュランレッドガイドの歴史と伝統やソウル編の意味を説明する予定だ。

    9日、業界によるとミシュラン側はすでにソウル市三成洞に事務所を開設しており、年末の出版を目標に詰めの作業の真っ最中だ。ソウルのレストラン潜行調査はすでに昨年末に着手したというのが業界関係者の話だ。

    • < 新羅ホテル韓国料理レストラン「ラヨン」 >

    専門家らは「ミシュランレッドガイド・ソウル編」が発刊されると、国内外食市場の地殻変動は避けられないと分析する。スターシェフのレストランやホテルレストランが主導してきた外食業界に、ミシュランの星と呼ばれる新たな価値基準が生じるからだ。これまではシェフとホテルの有名税でレストランを選択したが、年末に発刊されるミシュランレッドガイドが新しいマイルストーンになる可能性が高い。 116年の歴史を持つミシュランは、厳格で公正な審査で顧客の信頼を得ている。

    業界関係者は、「好奇心の旺盛な韓国人がミシュランの星を得たレストランに集まっていく」とし、「予想よりもミシュラン後遺症が大きくなりうる」と予想した。

    もしも「モクパン」でスターになったシェフのレストランがミシュランで評価されないことになると、有名税と誇りに打撃を被ることになる。一流ホテルはさらに致命的だ。ミシュランの評価を得なければ、ホテルの評判さえ揺れるかもしれない。ホテルレストランの設備やインテリアなどのハードウェアは優れているが、シェフの高齢化と保守的な運用方法で顧客の嗜好の変化に機敏に対応していないという欠点がある。レッドガイドが発行されると、ホテルは先を争ってミシュランの星を受けたシェフの勧誘に乗り出すものと見られる。業界関係者は、「ミシュランの星を獲得したシェフのギャラは急騰し、受けられなかったシェフは押し出されるしかなく、業界の構造調整は避けられないだろう」と分析した。

    • < ソウル市小公洞のロッテホテルのフレンチレストラン「ピエール・ガニエールソウル」 >

    味は優れているがサービスが不誠実なみすぼらしい味の名店も、ミシュランの指名を受けられない可能性が高い。ミシュラン評価団はインテリアやテーブル装飾、食器、ベジタリアン(菜食主義者)のメニューとアレルギー表示、花飾り、サービングの速度、コートと傘タグサービスなどディテールなものまでうるさく審査するからだ。では、どのようなレストランが有力だろうか。専門家らは韓国料理店だと予測している。実際にミシュランの和食評価も寛大な方だった。 2007年「ミシュランレッドガイド・東京編」で3つ星を獲得した日本料理は12店で、ニューヨーク(6店)よりも多かった。現在、ミシュランの3つ星レストランは全世界で50店に過ぎない。

    国内ではソウル市奨忠洞の新羅ホテル韓国料理店「ラヨン」とニューヨーク「チョン食堂」でミシュラン2つ星を既に獲得したイム・ジョンシク シェフの運営する清潭洞「チョンレストラン」、スターシェフのエドワード・クォンが運営するフレンチレストラン「ラップ24」、フランスでミシュラン3つ星を受けたピエール・ガニエール シェフが運営するロッテホテルソウル「ピエール・ガニエール」などが有力な候補に挙げられている。
  • 毎日経済_チョン・ジヒョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-03-11 09:22:27