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ソン・ジェリム「残像が残るキャラクターを演じたい」意欲溢れる俳優

ドラマ「感激時代」に出演したソン・ジェリム 

    「モ・イルファほど多様な表情を持ったキャラクターはいなかった」荒い男性たちの世界を描いたKBS2ドラマ『感激時代』が放送終了した。キム・ヒョンジュンを筆頭としてキム・ソンオ、チョ・ドンヒョク、ユン・ヒョンミンなど男らしい魅力溢れる俳優たちの間で他とは違う存在感を醸し出した人物がいた。それがモ・イルファ役を演じたソン・ジェリムだ。ムリムの上段者らしからぬハンサムな外貌と優雅な動きは他のキャラクターたちと完璧に差別化され、ソン・ジェリムは大衆の脳裏に記憶されて成功的な演技変身を遂げた。

    実際に出会ったソン・ジェリムは狐のようなモ・イルファと似ているようで違う魅力を醸し出す『感激時代』を離れる所感を打ち明けた。

    100億ウォンの制作費が導入された『感激時代』は熾烈な水木ドラマ競争の末に同時間帯1位で有終の美を飾った。競争作たちの攻勢と出演料未払いなど雑音が流れ出たりもしたが、視聴者からはしっかりと愛を受けた。

    その中でソン・ジェリムが演技したモ・イルファのキャラクターはドラマの主要舞台が変わりながら消え去り、再登場して人気を証明させた。「本当は3~4回程出演して抜けると思っていたのですが、少しずつフィードバックが来て回数が増えました。ソン・ジョンテ(キム・ヒョンジュン扮)を助けてやり、離れるシーンを撮影したのですが監督がモ・イルファが再登場すると仰ってくれた。ただし、いつ出るのかは話しては下さらなかった。だから休みの間に継続してモニタリングして準備しました。新しい名分を受けて登場するものなので作家、監督がたくさん神経を使ってくださいました」

    ソン・ジェリムが演技したモ・イルファは武術の達人であるが、繊細で優雅な姿を誇った。闘うときは誰よりも殺伐とし、平常時には余裕があり女性っぽい。そんな正反対の魅力が共存するキャラクターだったため、女性視聴者たちに熱い歓呼を受けることができた。「原作には20代後半の花美男と表現されていましたが、どうやって演技するかによってあれこれ動く可能性があると思いました。簡単ではなく、強弱の調節に神経を使いました。ややもすると女性のふりをしたキャラクターになると思って優雅なバレリーノのように表現しようとしました。そこに集中しました」。

    とてもアクションシーンが多かったドラマらしくソン・ジェリムの手は傷だらけだった。顔にも傷が残っており、手にも真っ青なあざがあった。緊迫して入る撮影環境のため、生放送で撮影される日も多かった。それでもソン・ジェリムは『感激時代』2は出るならば快く出演すると話した。

    モ・イルファを「見送るのが寂しいキャラクター」だと表現した。「私がしたキャラクターの中でモ・イルファほど多様な表情を見せてくれたキャラクターはいませんでした。一番多く笑い、殺気を抱いた。だからさらに欲が出たのかもしれない。台本に台詞もありキャラクターを分析することもできた点で私にはとても親切なキャラクターでした。だからウィンクしたり現代的なジェスチャーを入れてみました。最後にチョン・ジェファ(キム・ソンオ扮)と共に出たシーンで覆面を使うことは私のアイデアです。作っていく面白みがあった」。

    俳優たちの演技の情熱は熱かったが『感激時代』が持っている問題は大きかった。中間に作家交代が続きながらストーリーの一部が変わり、出演料未払い問題はドラマ放送後まで現場を揺らした。「演技にだけ神経を使うようにしたのは会社の役割だと思う。それでも固定層がいたので大きくはこだわらなかった。そんな問題があっても現場の雰囲気は最高でした」。

    ドラマの中の洗練された姿とは違いソン・ジェリムはインタビューの間中ゆったりと余裕を見せて話を続けた。ユーモラスだが深く考えて吐き出すゆっくりとした話し方を見て即興的な人生を生きるような予想とは違い自身がやることについて記録を残し、さらには家計簿も書くという反転魅力を打ち出した。

    ソン・ジェリムの繊細な性格は恋愛感にも打ち出された。「2011年に別れて恋人がいない状態で過ごすこと4年程になりました。怖くて始められないでいます。仕事をしながら恋人にしっかりと連絡もしてられなければ愛を受けているという感覚を与えてあげられないと思う。そんなことを理解してくれる人がいればいい。私はむしろ別れを通じてたくさん学びます。次に恋愛をするときにはもう少し補完された状態でしたい」。

    20代後半という年齢で演技を始めたソン・ジェリムは自らをワーカーホリックだと称えるほど遅く学んだ演技にどっぷりと嵌った。モ・イルファも自分が今まで演技したキャラクターが積み重なって作られた結果物だと評価した。彼の次の作品にはモ・イルファまで含まれて新しいキャラクターが創造される展望だ。

    「特化したキャラクターを演じる演技者になりたい。残像が残る、どんなことにも独歩的なキャラクターを構築したい。それが私が追求する演技スタイルとも合っています。仕事をしてこそ私の存在感を感じられるだけに、現場で楽しみを知ることができる俳優になりたいんです」。
  • MBNスター_ナム・ウジョン記者 / 写真=イ・ヒョンジ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2014-04-14 11:50:53