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イム・シワン、「非現実的なヨルダンの結末…視聴者へのプレゼントです」

    イム・シワンがtvNドラマ『未生』のヨルダン結末について「非現実的なヨルダンエピソードはドラマが視聴者たちに贈るプレゼント」だと説明した。彼は心残りな部分を挙げて『チャン・グレ』の立場で解釈したドラマの話しも添えた。

    イム・シワンは今月26日、ソウル市麻浦区新亭洞にて『未生』放送終了記念メディアデーを進行した。

    彼はこの日、ヨルダンでの撮影分について「精神的にチャン・グレが出来ない事」だとしながら「視覚的に楽しいシーンであることは明らかです。苦労して過ごしたチャン・グレが現実から抜け出して自分の仕事をする、だからより格好良い姿になって視聴者の方たちに『代理満足』を感じさせるデバイス」だと説明した。

    ドラマの中でチャン・グレはワンインターナショナルから退社した後、先に会社を去ったオ次長(イ・ソンミン扮)の下に入って『自分の仕事』を行う。潜伏した事業パートナーを探してヨルダンに渡り、一遍のアクションファンタジーを披露した。

    車にぶつかっても立ち上がって走り、血を流しているが傷は見えないなど、非現実的な演技で視聴者たちの心残りを買った。視聴者たちは『スーパーマンになったチャン・グレ』と皮肉ったりもした。

    イム・シワンはこれについて「ドラマ全体がきわめて現実と接していて、息つく暇がありませんでした。作家さんと監督が突破口を開くために解決策を出したことがヨルダンエピソードでした。演技者として、その意図を推測して一生懸命にやったのみ」だとし「どうせチャン・グレの真の姿ではありませんでした。夢の中の出来事だと思っています」と解釈した。

    続けて「チャン・グレを手放す方々に、より簡単に手放すことができるように配慮する次元だと考えてください」と強調した。

    ドラマ『未生』には原作ウェブトゥーンになかったシーンが他にもある。専務(イ・ギョンヨン扮)が解雇される事件だ。19話放送にて専務の指示で事業を進行したオ次長は不正取引があるということを知り苦悩に陥る。その際、チャン・グレは取引情報を掘り出すために単独で行動してオ次長と専務を危険に晒した。

    視聴者たちはこのシーンについて「初めてチャン・グレが憎く感じた」と残念がった。

    イム・シワンは「原作では本当に純粋な失敗として登場しますが、ドラマではオ次長を切に考えたために起きた出来事」だとし「チャン・グレをどうやって表現すれば、よりまともな人間のように出るか悩みが大きかった。人であれば失敗をしなければいけないのに、とても大きな失敗でした。許され難いエピソードだと直感しました。けれど物語を解くために必ず必要な部分でした。」

    彼はまた「いっそのこと他の失敗であればどうだったかと考えてみましたが未練はありません。それ自体が『チャン・グレ』だから」とし「すべての人の期待値を満たすことはできません」と話した。

    チャン・グレとオ次長の『ブロメンス(ブラザー+ロマンス)』が主な内容だったため、感情調節に困難な部分が多かった。男たちの『愛のような友情』を描くために、線に乗る繊細さが必要だった。やり過ぎれば共感を引き出すことは難しく、足りなければドラマの展開の蓋然性が落ちる可能性もあった。

    イム・シワンは『49と51のように1点の差』だと定義し「オ次長にエレベーターで初めて反抗したとき、屋上で『何が悪いのか』と声を上げたとき等、感情調節が難しい部分がたくさんありました」と明かした。続けて「演技の先生が女性だったのですが、男だから逃すことのある細かな感情をたくさん尋ねました」と付け加えた。

    そうしながらも「オ次長の存在そのものがファンタジー」だと笑った。イム・シワンは「会社員生活中の友人たちが『未生』のせいで大変だと私を問い詰めるんです」とし、「上司たちが自ら『自分はオ次長スタイル』だと主張するんだそうです」と打ち明けた。

    彼はまた「実際にオ次長のような方がいれば、その人に本当にしっかり続きたい」とし「今もオ次長とメッセージと電話をよくやりとりしています」と自慢した。

    同期たちとの関係はどうだろうか。イム・シワンはビョン・ヨハン(ハン・ソクユル役)、カン・ハヌル(アン・ヨンイ役)、カン・ハヌル(チャン・ベッキ役)と共に『新人4人衆』として活躍した。

    彼は「撮影現場の雰囲気は最高でした。演技に対する話をするときにはとても情熱的でした」とし、「特にカン・ハヌルとビョン・ヨハンは互いに冗談を交わしながらも軽くはなかった。ある演技はある俳優の姿と似ていると真似して遊ぶためです。演技に対する悩みが日常であったため、全員が素晴らしい演技力を見せたと思います」と話した。

    またチャン・グレはアン・ヨンイと微妙な感情をやりとした。恋愛に発展はしなかった。まさに『サム』だ。

    イム・シワンは「ラブストーリーが無いため、最初はとても残念でした」とし「無い恋愛を無理に作ることは出来ませんでした。個人的に『ラブライン』は多ければ多いほど嬉しい」と恥ずかしそうに笑った。

    彼は最後に自身の『チャン・グレ』役を評価した。冗談ぽく「私の点数はですね」とじらした後、「80点」と後半の点数を出した。

    次期作については「チャン・グレとは正反対の、活気に満ちた人物を演技してみたいです」というイム・シワンの表情がどこか余裕に満ちていた。
  • スタートゥデイ カン・テミョン記者 | 入力 2014-12-29 07:00:06