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JYJジュンス、ファンと共に一歩ずつ歩んだ「上り坂」

EBS「スペース共感」 

    6年ぶりに音楽放送に出演したJYJメンバーのキム・ジュンスが、真っ直ぐに、音楽だけで視聴者と出会った。

    1日午前放送されたEBS音楽プログラム『スペース共感』ではキム・ジュンス(XIA)が主人公として舞台に上った。何よりも、今回のキム・ジュンスの『スペース共感』のステージが特別だった理由は、彼が6年ぶりに音楽放送の舞台に立ったためだった。

    今年3月に発表されたソロ正規3集アルバムである『花(FLOWER)』のコンセプトに合わせてキム・ジュンスは舞台を花模様に飾り、バンドセッションと共に舞台に立った。最初の曲にキム・ジュンスは『愛は雪の花のように』を選んで哀切な声を聞かせてくれた。

    最初の曲を終えたキム・ジュンスは「私が歌手ですが、6年ぶりに音楽放送の舞台に立てることになったXIA(シア)です」と自己紹介した。続けて「声だけが響く空間で歌ってみたいという思いがありましたが、このプログラムを通じて夢まで叶えることが出来ました。共感できる空間になるようにします」と舞台に立った抱負を伝えた。

    キム・ジュンスは『reach』、『11時、その程よさ』、『蝶』、『花』など自身のアルバムに収録された曲を熱唱した。実際の公演では強烈なサウンドとパフォーマンスが際立つ曲も消化したキム・ジュンスは、小劇場の舞台に合った曲を選曲し、舞台に合うよう編曲を試みた。

    音楽放送に出演できなくなり公演、舞台に目を向けたキム・ジュンスは自身を新しく生まれ変わらせてくれたミュージカルナンバーも共に歌った。ミュージカル『モーツァルト』などに出演した彼は『モーツァルト』のナンバーである「黄金の星」を熱唱して爆発的な歌唱力を見せてくれた。

    『スペース空間』制作陣も出演のオファーだけで話題を集めたキム・ジュンスだったが、彼の話題性よりもただただ音楽にだけ集中した。歌手にだけ集中される舞台、サウンドでお茶の間にいる視聴者さえも耳を傾けさせた。

    また、短いインタビューを通じて、ソロ歌手キム・ジュンスの考えと今回の3集アルバムに対する紹介もしっかり行った。

    キム・ジュンスは「6年間放送に出ることができないということは、歌手としていくつか大変だったことは事実です。以前には何とも思わず、とてもたくさん出なくてはならず優先順位で中止したりしていましたが、今は連絡が入ることもままならない状況です。ですからアルバムを出すということは私や会社も勇気と挑戦です」と明かした。

    続けて「けれど黙ってこの道を歩んでくださったファンたちがいたからアルバムを出すことができ、耐えてきたらこの場まで来ることになりました。放送の舞台に立つことはとても大変です。なぜ大変なのか分かりませんが、今日は忘れられない時間になるでしょう」と感謝の気持ちを表し、「上り坂、この舞台に立つまで一歩一歩あるいてきた道を歌います」とユン・ジョンシンの『上り坂』を歌った。

    歌の開始から胸を詰まらせ、感情を打ち明けていたキム・ジュンスはついには歌の中間で涙を流した。彼は公演を暫し中断し、舞台裏に戻り、この姿に多くのファンたちも涙をながした。

    6年間閉じ込めていた錘を解き放つような涙であり、その感情をただただ歌で伝えた。放送活動がなくても公演と舞台を通じて積み重ねた彼の実力が証明された。舞台の上で、誰よりも輝くキム・ジュンスにとって真っ直ぐに歌でのみ疎通する『スペース共感』は彼にぴったりの場所だった。

    「10年後、私の音楽を聞きに来てくださる方々が小さな舞台でも来てくださるなら、本当に真心こめて歌う気持ちがあります。変わらずに、その時も歌を歌うのではないかと思います。コンサートであろうと、アルバムであろうとミュージカルであろうと、舞台で歌うキム・ジュンスでありたいです」

    つらい時代を打ち明けた彼は最後の曲に『上り坂』を選曲した。まるで彼がJYJメンバーとして歩んできた過去6年間の歳月を意味しているようだった。キム・ジュンスの想いはファンだけでなく、視聴者たちにもしっかりと伝わった。
  • MBNスター ナム・ウジョン記者/写真=放送画面キャプチャー | (C) mk.co.kr | 入力 2015-05-01 09:11:39