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まず海外で認められたク・ヘソンの演出感覚

◆ City Life 第477号…STAR TAP ④/⑤ 

    これまでいくつかの映画を演出し、女優ク・ヘソンとはまた違うエネルギッシュな姿を見せてくれた彼女が、サンフランシスコ映画祭、ニューヨーク映画祭と共に北米3大映画祭に挙げられるヒューストン国際映画祭にて特集ドキュメンタリー『許蘭雪軒(ホ・ナンソロン)』で「伝記および自叙伝部門」大賞を受賞した。

    さらに今回大賞を受けた作品が彼女が直接演出し、主演とナレーションまで担当した作品であるため喜びは2倍であろう。

    朝鮮最高の女流詩人である許蘭雪軒の人生と詩の世界をドキュメンタリードラマ形式で作ったこの作品は、昨年12月に女性家族部が主催する「男女平等賞」最優秀賞を受賞している。デビュー作、『愉快なお手伝い』で釜山国際短編映画際・観客賞を受賞して映画監督として華やかに出発したク・ヘソンは長編デビュー作『妖術』をはじめとして『あなた』、『記憶の欠片』、『桃の木』そして昨年公開した『Daughter』までいくつかの作品を演出したが、評論家の賞賛ほどには秀でた市場性を見せることが出来なかった。しかし、彼女の作品を国際舞台でまず知ってくれれば映画監督としての歩みに弾力を与えるのではないだろうか。
  • Citylife第477号(15.05.12付) | 入力 2015-05-07 09:53:24