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ホン・ジョンヒョン、「鉄壁男」の裏に隠された真の演技者

    「鉄壁男」、「大勢男」など、いくつかの修飾語を持つホン・ジョンヒョン。彼は重い質問に何度も「そうですね」と慎重に言葉を選んだ。口が堅く、あまり笑わないために無愛想だと誤解されることがよくある彼だが、その裏には慎重な演技者ホン・ジョンヒョンが隠れている。

    過去に映画『耳』、『ジャングルフィッシュ』、ドラマ『恋愛操作団:シラノ』、『ママ』などで女心を掴んだホン・ジョンヒョンが、4月29日に公開された映画『危険な顔合わせ2』にてイメージ変身を試みた。彼は今回の作品で泥棒の両親を持つ問題児高校生チョルスを演じてコミックな演技を繰り広げた。

    「コメディジャンルに初めて挑戦するため、周辺からは心配されました。けれど現場の雰囲気がとても良く、楽しく撮影しました。特にシン・ジョングン、チョン・スギョン、キム・ウンス先輩がとても面白くて、笑って頻繁にNGが出たりもしました。普通は撮影現場に行くときに緊張した気持ちがあるものですが、ジャンルによっても差があるのか気分良く撮影現場に向かったと思います」

    彼が撮影現場に楽しい気持ちで向かうことができた理由には、キム・ジニョン監督の愉快さも一役買った。キム監督は『危険な顔合わせ』1編の演出を担当し、言葉遊びの新鮮な面白さを知らせたりもしたのだが、まさにその点が『危険な顔合わせ2』の撮影現場にも現れた。

    「キム・ジニョン監督の言葉の冗談は奇妙に中毒になるときがありました。監督は現場で毎回そんな言葉遊びをして面白さを加えてくださりました。言葉遊びが生活化された方です。他の人々はその冗談に毎回笑ってはくれませんでしたが、(チン)セヨンは優しいのでずっと笑ってあげていました。僕のような場合には、最初はすごく困惑しました。監督と親しくなり、適応してたくさん笑いはじめました。後になってはプライベートな席でも監督のように言葉の冗談を飛ばしたりして自分で困惑したりもしました(笑)」

    ホン・ジョンヒョンは今回の作品で不良高校生の姿から、伸びきったジャージを着た考試準備生など多様な姿に変身しただけでは足りず、壁くらいであれば何でもないように飛び越えるレベルの高いアクションの実力も見せた。

    「壁を登るアクションを『パルクール』といいます。今回の撮影ではパルクールを学びました。もともとは僕のアクションシーンはそれほど多くありませんでした。けれど面白かったからか、分量が少し増えました。また僕ができることはすべてやろうと努力しました。監督からは危険だと思うものを除いて、出来そうだと思うものは支持されました。撮影現場では安全に準備してくださったおかげでしっかり終わることが出来ました」

    難しいアクション演技も簡単に消化したホン・ジョンヒョンだったが、愛嬌はいまだに難しい宿題だった。彼は人見知りする性格のために、初めて会った相手俳優と愛溢れる恋人に変身することは、再び超えねばならない峠と同じだった。

    「初撮影当時、本当に心配でした。劇中、チン・セヨンとサムギョプサルを食べながら愛嬌を見せるシーンがあったのですが、出会ってすぐに撮影しなければいけませんでした。僕はもともと愛嬌をあまり表現できたいタイプです。ここに初めて出会った場でぎこちなかったせいか、作品の中で気立ての優しい恋人の姿がしっかり現れないんです。結局何テイクか撮って可愛く表現されました」

    ホン・ジョンヒョンはMBC芸能プログラム『私たち結婚しました』にて仮想夫として出演し、無愛想な性格により「鉄壁男(女性が近づく隙を与えない男)」という誤解を受けたりもした。彼は『私たち結婚しました』にてパートナーのGirl’s Dayユラに親切であるが、時には過度に距離を置き、そのため芸能プログラムに適合したスタイルではないという声を繰り返し聞かねばならなかった。ここに番組撮影途中にはAFTERSHOOLナナとの熱愛説が巻き起こって誤解は急速度で高まった。

    「人々が『鉄壁男』だといいますが、もともとの性格はそうではありません。特に『私たち結婚しました』に出演した姿を見て、多くの方が無愛想な性格だと思われたようです。そのためか、今回の作品に挑戦するとき、周辺からは『意外』だという反応が一番多くありました。僕本来の性格自体が言葉が多いスタイルではありません。だからといっていつも真剣なわけでもありません。ただ平凡ですが、大衆は誤解するようなシーンだけをたくさん記憶するしかないようです」

    彼が簡単に誤解を受けることには正直な性格も一役買った。ホン・ジョンヒョンは『私たち結婚しました』にてわざと演技したり、オーバーな姿を見せるよりも自然な姿を見せることに力を注いだ。いくら仮想であっても、「わざと組み立てても大きな意味があるようには思えなかった」というホン・ジョンヒョンは演技においてばかりは慎重な姿を見せたりもした。

    「どんな演技者になりたいかという質問を受けるたびに難しいと思います。まだもっと勉強せねばならない立場ですから。今はどんなことが僕にあった道なのか探している最中だと思います。僕は特に多様なジャンルで活躍する俳優が好きです。ハ・ジョンウ、イム・チャンジョンのような俳優は笑えるジャンル、真剣なジャンル選ぶことなく活躍されているじゃないですか。僕もそうなりたいです。今回の作品をやりながら気づいたことがあるとすれば、僕がしていなかったことだと避けていたらイメージが固まるということでした。年を取ったと失敗することを恐れずに、いくつかの部分で挑戦してみようという考えになりました。多様な姿をお見せできる演技者になりたいです」
  • MBNスター チョン・イェイン記者/写真=イ・ヒョンジ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-05-07 11:44:38