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直筆手紙…問題起こしたスターたちの新しい危機脱出法

◆ City Life 第483号…STAR TAP ①/④ 

    芸能界のスターたちの問題のあるスキャンダルは絶えず巻き起こり、これに対する大衆の姿も千差万別だ。誰かは「大逆罪」を犯しても健在しており、また誰かはただ笑って過ごせる過ちにも「孫の代まで」火の粉を被ることもある。だからといって彼らを罰する大衆たちに問題があるということではない。誰かは死んで、また誰かは生きる、まさにそんな問題の根源は概ねスキャンダルを起こす問題のスターにあるという事実だ。

    では俗に言う「事故」を起こしたスターたちが時には重く、時には軽く「刑」を受ける理由は何か?

    大衆は時には恐ろしく冷静であるが、比較的素朴で愚かでもある。そんな彼らを、事故を起こした問題のスターがどのように見つめて対するかによって彼らが受けることになる罰はまさに雲泥の差となる。結論的には言えば、大衆をただ純粋で愚かだと見て「分かんな~い」とする人々は恐ろしい撤退を受けることになり、大衆を恐ろしくみつめて首をすくめる人々はむしろ同情と慰労の胸に抱かれることになるという事実だ。けれど、そんな明らかな事実さえも認識できずに無茶苦茶に分別のないスターたちが後を絶えない。

    最近、俗に言う「事故」を起こしたスターたちの危機脱出法が変わってきている。言い換えれば、大衆たちに対する謝罪方法が変わったとも言える。少し前にしても、思いがけないスキャンダルを起こしたスターたつの危機脱出法は一方的に立場を表明してその後は潜伏、そして時間を送ることが大部分だった。問題が起こったときにはすぐに殺されそうに爆発するが、時間が流れればすぐに忘れる大衆たちの心理を利用することが日常茶飯事であった・しかし、最近は変わった。自分の所属事務所弁護士などを通じて一方的に謝罪や心境を伝えることから、「直接」立ち上がる方式に変わっているのだ。特に、自身の心境を直接書いた「直筆レター」が流行することも大きな変化だ。

    今年3月、済州島で進行されたある芸能プログラム収録当時に起きたイ・テイムとキム・イェウォンの「罵り言葉スキャンダル」はイ・テイムの放送降板で静まると思われたが、その後にキム・イェウォンにも非難の矢が向かって再び波紋を広げた。イ・テイムの一方的な間違いではなく、双方の過ちだったという事実が伝えられてキム・イェウォンの無責任な態度を指摘する大衆の非難が集まったもの。窮地に立たされたキム・イェウォンが選択したものが他でもない「直筆レター」だった。安たちとイ・テイムに対する正直な謝罪を直接書いた直筆レターをツイッターに公開しながら一方的に溢れ出る非難の雰囲気をある程度沈めようとしたように見られる。

    最近では麻薬投薬容疑で拘束されたキム・ソンミンが直筆レターでファンと知人たちに謝罪し、それに先立って元恋人暴行容疑で世間を騒がせた韓流スターのキム・ヒョンジュンと三豊百貨店事故の生存者を侮辱した容疑で告訴されたギャグマンのチャン・ドンミンもやはり直筆レターで謝罪の意を伝えた。また、昨年50億ウォン脅迫事件と共に思いもよらぬ私生活の一端が公開されたイ・ビョンホンもファンと妻イ・ミンジョンに直筆で謝罪していた。

    事件が起きた後に所属事務所を通じて立場を表明する形式の報道資料を配布していた頃とは大きく変わった風景だ。事故を起こした当事者が直接自身の心境と謝罪の意味を込めた直筆の手紙を書いたとしても、すべての問題が解決されることではないが、すでに離れた大衆、心の弱い大衆の気持ちをある程度は取り戻せるという点から直筆レターはまたひとつの謝罪方法であり、意味のある危機脱出法でもある。

    このように直筆レターの美徳はある状況では有効に見える。だからといって過ちについて心からの謝罪と自省、懺悔の代わりに直筆のレターを薄っぺらなペテンとして活用することは、より大きな火種をもたらすことがあるということを見落としてはならならないようだ。
  • Citylife第483号(15.06.23付) | 入力 2015-06-17 17:37:31