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韓国映画ヒットコードは2文字と4文字タイトル?

◆ City Life 第484号…STAR TAP ①/④ 

    • < (上)「極秘捜査」、(下)「京城学校」 >

    映画タイトルにもヒットコードが隠れている。もちろん最初からそれを意図したかどうかは別の話だ。昨年から最近まで公開された韓国映画の中で、特に二文字のタイトルの映画が多かった。

    昨年公開された映画『鳴梁(명량)』、『海霧(해무)』、『逆鱗(역린、日本題:王の涙-イ・サンの決断-)』から最近の『二十歳(스물)』、『ファジャン(화장)』、『奸臣(간신)』などと、公開を控えている『侠女(협녀)』、『暗殺』、『思悼(사도)』、『ドンジュ(동주)』など…。二文字タイトルが多い理由は簡潔で覚えやすく、映画の雰囲気を瞬時に伝えるという効果があるためだ。そのためか、『鳴梁』、『逆鱗』、『標的』、『海霧』、『二十歳』などの映画5本は平均557万人の観客を動員する記録を立てた。

    制作会社が二文字のタイトルの次に好んでいるものが四文字タイトルだ。昨年ヒットを記録した映画の中で『国際市場』、『神の一手』、『人間中毒』などの映画がすべて四文字タイトルで、平均464万人の観客を動員した。そして偶然にも今年6月の劇場街に揃って公開される韓国映画5本がすべて四文字のタイトルであり、ヒットに対する奇妙な期待感を与えている。

    今月18日に公開された映画『極秘捜査』、『京城学校』、『怒った画家(성난 화가)』と、24日と25日に公開される映画『延坪海戦』、『少数意見』がそれにあたる。もちろん文字数だけで期待を与えるわけではない。ヒットと認知度、そして演出力において卓越した能力を見せる監督の出馬表が加わり、これまでハリウッドのブロックバスターに押されていた韓国映画の底力を見せてくれるのではないかというものだ。

    まず、映画『チング』シリーズのクァク・ギョンテク監督のカムバック作『極秘捜査』はヒット俳優キム・ユンソクとユ・ヘジンの加勢で最高の期待作と呼ばれている。

    1930年代、日本植民地時代のある女子高の寄宿舎が背景となった映画『京城学校』もやはり映画ファンの関心が高い。『女子高怪談』、『奇談』のような映画と似た雰囲気の映画であるがパク・ボヨン、イム・ジウォンの演技とヒット監督イ・ヘヨンの演出力への期待が高い。また、チョン・ギュファン監督が演出し、ユ・ジュンサンが主演する映画『怒った画家』もやはりマニアファンたちの関心を集めており、キム・ハクスン監督の『延坪海戦』とキム・ソンジェ監督の『少数意見』も話題だ。

    • < (左から)「怒った画家」、「延坪海戦」、「少数意見」 >

    2002年6月29日、西海北方限界線(NLL)を侵犯した北朝鮮艦艇と韓国海軍艦艇の間で起きた海戦の実話を映画化した『延坪海戦』は、実際の海軍の実態をそのまま再現し、観客を劇的な状況に導く。龍山惨事を描く小説を映画化した『少数意見』は、強制撤去現場にて死んだ16歳の少年の父親が覇気あふれる20歳の義務警察官を殺した殺人者として逮捕されたことで、事件を隠蔽しようとする国家権力と弁護チームの真実攻防を描く映画だ。キム・ソンジェ監督の初演出デビュー作でユン・ゲサン、キム・オクビン、ユ・ヘジンが出演してクランクアップ2年目にしての公開、興行結果に注目が集まる映画だ。
  • Citylife第484号(15.06.30付) | 入力 2015-06-24 11:17:01