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芸能界の新大勢、女優ファン・ソクジョンを見つめる視線

◆ City Life 第488号…STAR TAP ③/④ 

    生きていればこんなこともあるのではないか。すべての分野がすべて同じであろうが、「顔の価値」が全てであるような芸能界にデビューしたのであれば、一度くらいは大勢になってこそその味をしっかり味わうことが出来る。

    ファン・ソクジョンという女優を見れば、最近感じる思いだ。確実に、彼女は最近大勢の中の大勢だ。デビュー以来、ドラマや映画よりも数本のバラエティで「新スティラー」隊列にのぼった、珍しくない芸能界のスターが彼女だ。

    最近では、ドラマ『未生』でなければ彼女の存在感を輝かせる作品を探すことは正直言って難しく、これといった記憶に残る映画の中の配役もない。だからといって世間を揺さぶるようなニュースの中心になったこともない。ニュースといっても「暖房烈士」キム・ブソンの放送降板を巡った論難の中の女優がファン・ソクジョンだったという事実と、思いがけず彼女が韓国芸術総合学校とソウル大国学科の出身であるという程度。それにもよらず突如芸能界のスターとなった彼女に向かう視聴者たちの関心と歓呼は熱い。

    地上波バラエティの代表格である『ヒーリングキャンプ』と『ラジオスター』に連続出演し、思いもよらない愉快な姿を見せた彼女が、『ハッピートゥゲザー3』に出演するというだけでも話題となるのだ。何にせよ、そんな彼女を見ながら微笑ましい視線で遅れての出世に対する楽しさと代理満足を感じる人々もいるが、芸能界で専門分野に強い人々の間では「芸能大勢の終末」を憂慮する視線もある。

    「今すぐに」の面白さと感動だけを望む「血も涙もない」バラエティプログラムの特性上、彼女もやはり結局は「流されるスター」という心配だ。お笑いタレントでもない彼女がドラマや映画のような「自分の道」の代わりに「外道」に他ならないバラエティに定着したような態度を見せるためだ。芸能界の大勢ではなく、ドラマや映画の中の新スティラー、ファン・ソクジョンとして生まれ変わることを願う視線が少なくないという事実、彼女は知っているだろうか?
  • Citylife第488号(15.07.28付) | 入力 2015-07-23 10:33:13