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世界的ソプラノ歌手スミ・ジョーが大衆のそばに歩み寄る

◆ City Life 第495号…STAR TAP ④/④ 

    スミ・ジョーとは誰か。彼女の名前の前には日々「韓国を代表する世界的なソプラノ」という修飾語がつけられる。それほど彼女の音楽活動は独歩的であり、その姿も鶏群の一鶴そのものだった。そのせいか、アルバムや公演すべて「気難しい」条件のもとで作られる。世界的名声の音楽人たちがそうであるように、滞在する場所や飲む水までも直接指定するほどではないが、「永遠のプリマドンナ」としての品格は厳密に守ってきた芸術人だ。

    そんな彼女が変わりつつあるようだ。驚くことに、彼女が音楽人生30年目にして初めて歌謡アルバムを発表したのだ。『ク・リ・ダ』という名前のアルバムは『風が吹く』、『愛、その寂しさについて』、『花畑にて』、『あなたが私の心に入ってくれば』といった大衆が聞きなれた歌が収録されている。

    また歌手ソヒャン、ハーモニカ演奏家チョン・ジェドク、俳優キム・ソクフンなどこれまでの彼女からは想像できなかった、彼女とは違う雰囲気の芸術人もアルバムに参加させた。公演に対する考えも変わってきたようだ。芸術の殿堂や世宗文化会館といった象徴的な公演会場をメインに行われたコンサートも各地域の芸術会館や中小型規模のコンサートホール舞台にも立つなど大衆に近づくような歩みに積極的だ。

    ある人は「天下のスミ・ジョーも世界の変化には勝てない」と評したが、望ましい変化ではないだろうか。「韓国を代表する」声楽家をこれまで一部階層だけが見ていたのだから。
  • Citylife第495号(15.09.15付) | 入力 2015-09-09 15:51:44