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「内部者たち」のチョ・スンウ、息がつまるような魅力の瞬間

    映画『内部者たち』(オ・ミンホ監督、内部者たち文化専門会社制作)で俳優チョ・スンウ(35)が醸し出すエネルギーはすごい。平凡なようだが、決して平凡ではない演技の実力が吸引力を生み出す。これ以上のない演技力を見せる彼の姿はリアルを連想させる。公開から8日にして245万人(映画振興委員会映画館入場券統合コンピュータ・ネットワーク26日基準)という記録の中にチョ・スンウがいる。

    チョ・スンウは、劇中、ウ・ジャンフン検事役で出演する。親に譲り受けたものがない、貧しくて良い学校も出ることができず、いつもあちこちで押し出される人物。出世欲はあるものの、これといって後押ししてくれるもののない、いつも同じ場所をぐるぐる回っているが、正義の前では二つの目に火がともる。白いシャツにスーツを着て素敵な姿を見せる彼。無数の魅力が合わさって、チョ・スンウだけのウ・ジャンフンが完成された。

    「映画をやると言って、正解だった」

    3回断り、4回目に出演を決定した。やらなかったら、どうなっていたかと思うほどだ。当事者もそうだと言う。やって良かった。それほどチョ・スンウは、ウ・ジャンフンと重なっていた。いや、ウ・ジャンフンがチョ・スンウに近づいて合わせたかのように、そう表現された。断った理由は何だったのだろうか。このような話が実際にあるのだろうかと疑問に思い、拒否感が沸いたそうだ。シンプルでありながら深かった。

    「本当に今はよかったと思っています。映画的に満足もしました。撮影をしていたときには、完成品がどうなるのか分からなかった。その後、ほぼ1年間の後半作業を行ったのですが、本当に後半作業の力がすごいということを感じました。そのような部分で映画は、共同作業なのだと、また改めて実感しました。時間順に配置がされて、そこにスピードが加わって面白くなりました。『私の勘が鈍くなったのかな』と、そんな考えもしました。ハハ」

    実際にチョ・スンウはまだカメラに慣れていない。ドラマや映画ではなく、舞台がはるかに気持ちが楽だ。そのためか、映画も時折のみ出演した。ただ、難しいしからと、わざと避けたのではなかった。ここ2~3年間、公演に集中していただけだ。同時に複数の作品に出ていて、時間がなかった。それでもその中で時間ができて撮ったのが、まさに『内部者たち』だった。

    「ウ・ジャンフンを粘り強く描きたかったのです。ウ・ジャンフンは学縁と知縁の被害を最も多く受けた人です。会社で務める人にも頻繁にに起こることです。自分が被害を受けたことを考えるから、さらに正義を成すことへの欲求が大きかったんです。周辺を巧みに利用しながら、一つの目標のために走っていくのです。立体的なキャラクターはなかったので、むしろ演技を簡素化させることができました」

    「慶尚道の悪口を調べた。たくさん知っている」

    今回の作品の中のチョ・スンウといえば、露出が欠かせない。これまで、少しずつの露出をしてきた彼は、今回は上着を脱いで、ズボンも下ろした。露出の話をしたら、顔が少し赤くなったが、負担に感じることは少しずつ消えたと答える。それとともに「どうせ見るものもないのに」と少しおじさんのような発言も躊躇しなかった。これがまさにチョ・スンウの魅力だった。見るほどに魅力的だ。

    「全面ガラスのシーンは本当にいろいろなバージョンのアドリブが多かった。もともとはガラス張りではなかったのですが、そう変わったんです。悪口もたくさん言います。慶尚道の悪口をたくさん収集しました。ウ・ジャンフンはあちこちの方言を使いますから。使うときもあれば、使わないこともあって。相手に応じて変わる。全面ガラスのシーンで出てきた悪口は、本当に100%の本心でした (笑)」

    巷では、冷たくて荒いという話もあった。性格がそうだということだ。ところが、知ってみると、その噂の根源はチョ・スンウだった。 「私が広めた。純粋に見えるからキャスティングできなかったという言葉もあった。だから『優しく見えますが、実際にはそうではない』と言って広めた」という理由を言う彼のその姿がかわいい。荒い部分は確かに荒いが、心は美しい青年と自分を定義するチョ・スンウ。この魅力にファンは惹かれるようだ。

    「俳優は配役に色をつけていく人ではないですか。そのような面が本当に好きです。今回の作品も爽快な喜びを感じて楽しかったです。フィクションということを知りながらも、観客はキャラクターに私を合わせることになります。実際に『ラブストーリー』の後から少女ファンたちが増えたのですが、『下流人生』をした後には去っていきました。役割をそれなりに上手く消化したからだと自分を慰めてみましたが…あの時は良かった。ハハ」
  • シックニュース チェ・ミンジ記者 / 写真=ショーバックス | (C) mk.co.kr | 入力 2016-01-02 06:45:00