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「スーパーマン」KBSは400億ウォン稼ぎ、制作会社には僅か10億ウォン?

    • < (左)アン・インベ氏、(右)KBS「スーパーマンが帰ってきた」 >



    KBS2TVバラエティ番組『スーパーマンが帰ってきた』は昨年一年間で何と400億ウォンを超える収益を上げた。しかし、当の番組を作った制作会社に入ってきたのは僅か10億ウォン。40分の1のレベルだ。

    富と名誉はKBSが手にし、実際に苦労した制作会社は当然の報酬を得ることができなかった様子だ。

    最近、独立制作会社協会の会長として選出されたアン・インベ会長は「通常、放送局にて外部制作会社に策定した利益は5~10%程度」だとして制作会社と放送局間の不公正な関係について糾弾した。

    アン会長は端的な例として『スーパーマンが帰ってきた』を挙げた。

    彼は「KBSにてこの番組で一年に400~500億ウォンにのぼる収益を創出したものと聞いているが、制作会社である我々は10億ウォン程度の収益を出した」と吐露した。そうしながらも「良いコンテンツを出し、作る人々が金をたくさん儲けなければならないということは当然なことだが、現実はそうではない」と残念がった。

    この中でアン会長が挙げたもっとも成功的なモデルが『太陽の末裔』だ。このドラマは1話当たりの制作費が8億ウォン、制作会社と放送局が6対4で投資する方式で作られた。彼は「制作会社と放送局が権限を分けて持ったため、より良いコンテンツを生み出すことができた」と評した。

    実際に映画、ドラマと違ってバラエティの場合は制作会社に著作権が保証されておらず、放送局は間接費用をすべて除き、制作費用だけを支給する。つまり、外注制作会社がバラエティ番組を作るとすれば、放送局が一部制作費をあて、著作権は放送局が持つ。結局、海外輸出など2次収益共有部分にてしっかりとした対応を受けることができず、外注制作会社たちは不満を持つこととなる。

    アン会長は「映画とドラマだけでなく、放送に対する海外の関心はこれまで以上に大きい。今こそ韓国の放送コンテンツを強化させ、産業化させるための基盤を固めるべき時」だとし、「全員がウィンウィンするためには政府と放送局、そして制作会社が力をひとつにせねばならない」と強調した。

    特に、中国市場が開放された現時点において、この案件は直ちに再検討せねばならない共同の問題だと再度強調した。

    彼は「放送制作会社では結局収益性のために国内ではなく、海外に目を向けることとなる。巨大な中国市場は特に避けることができないブルーオーシャン」だとしながらも「準備しない輸出は返って毒となる可能性がある」と警告した。企画案を盗まれたり、制作費を受け取ることができない場合、盗作問題が発生しても被害補償を受けることができない場合を例にした。

    実際に中国では『スーパーマンが帰ってきた』(KBS2TV)、『無限に挑戦』(MBC)などのヒット作が中国でそのままに盗まれて制作、放送されて問題となった。

    アン会長は「今すぐの中国進出は良いことばかりではなく、もう少し徹底した準備と悩み、関連機関の協力が必要だ」としながら「国内コンテンツの優秀性が大きくなり、コンテンツがそれ相応の価値を受けて輸出されねばならないことは当然のこと。このような権利を侵害されることがないように政府次元の助けが切実だ」と話した。

    アン会長は「私がしようとすることは単に制作会社のためだけではない」としながら「放送局と放送局で働くPD、スタッフ全員に良いことだと確信している」と強調した。

    MBC芸能局PD出身であるコーエンメディアのアン・インベ代表は約14年間コーエンメディアを運営し、多数の放送プログラムを制作した。

    KBS2TV『スーパーマンが帰ってきた』、『自分を振り返ってみて』、『危機脱出ナンバー1』、MBC『偉大なる遺産』などコーエンメディアの代表作品だ。

    またコーエンスターズにはイ・ギョンギュ、イ・フィジェ、チャン・ユンジョン、ユン・セユンなど約60人の芸能人が所属している。
  • スタートゥデイ ハン・ヒョンジョン記者 / 写真=コーエンエンター、KBS | 入力 2016-04-04 18:15:28