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「ビューティフルマインド」1話、新ジャンル物の誕生…医療ドラマはすべて同じだと?

「ビューティフルマインド」1話 

  • ▶ この記事にはドラマ本編の内容の一部が含まれています。

    医療ドラマだといってすべて同じ医療ドラマではない。視聴者は「起承転メロ」で流れるに決まっているプロットで、病院が背景になるドラマに食傷を感じがちだ。さらに、ウェルメイドジャンル物のドラマ、例えばtvN『シグナル』のような作品を通じて視聴者の目は高まるだけ高まった。そのため、演出からのシナリオ、そして演技力までどれ1つ見逃せず、より細かく準備してこそ、視聴者と通じることができる。

    去る20日に初回放送された『ビューティフルマインド』は断言するにこれまでの国内の医療ドラマで見たことのない新しいジャンル物で、視聴者の視線を集めることに成功したように見える。

    先立って、モ・ワンイル監督は制作発表会で『ビューティフルマインド』に対する強い自信を表わしたことがある。彼は「さまざまな医療ドラマの間で全面的な差別化を追求するということ自体が愚かだと言える。そのため、モ・ワンイルという監督とキム・テヒ作家、そして作品に出演する俳優たちが会って見せれるものは何なのか悩んだ」と口を開いた。

    続いて、「今この瞬間にも、人々の生命を扱っている医師たちの話を本心で作るために努力している。私たちは生きながら数多くの医師たちに会うようになるが、彼らに持っていた信頼感あるいは見せかけ、冷たさなどのイメージについて1つ1つ考えられるようにディテールを盛り込もうとしている」と企画意図を明らかにした。

    その結果、誕生した『ビューティフルマインド』は、新派的な感動を醸し出すよりは、病院を背景に繰り広げられる医療ドラマ的特性とミステリアスな人物イ・ヨンオ(チャン・ヒョク扮)を掲げ、緊張感を醸し出した。イ・ヨンオを取り囲むスリラーな展開は、今後の内容に対する関心を呼び起こすのに十分だった。

    特に、初回から襲った展開は、エンディングシーンで視聴者たちの心臓を高鳴らせた。イ・ヨンオが医療事故の不正を掘り出そうとしたケ・ジンソン(パク・ソダム扮)をメスで刺してしまった。どこにも見たことのない衝撃的なエンディングだ。一方では、人物間の葛藤関係を正確に暗示し、サイダー展開を望む最近の視聴者の趣向をしっかりと狙撃したわけだ。

    しっかりとした演出、そしてシナリオも演技力不在の前では無用の長物になるものだ。そのような面で『ビューティフルマインド』は、すでに成功したと自評できる。「信じてみる」チャン・ヒョクはやはりサイコパス性向のキャラクターを自分の服を着たかのように完全に消化した。患者を無視して、患者を脅迫するチャン・ヒョクの姿からは恐ろしい気が漂っていた。

    パク・ソダムは新鮮だった。『ビューティフルマインド』を通して地上波ドラマの初めての申告式を執り行ったパク・ソダムは、これまでの議論でプレッシャーを感じたことがある。しかし、安定した演技で期待以上の評価を受けている。はつらつで情熱的な警察のキャラクターは、劇に活気を吹き込んでいる。多少重いとも言える雰囲気を換気させるかと思えば、彼女の正義強い姿からはほほえましさが感じられることもある。

    このように演出から演技までを兼ね備えた『ビューティフルマインド』、スタートが良い。初回放送の「キラッ」とした効果でなく、完成度の高い作品で有終の美をおさめられるか成り行きが注目される。

    一方、『ビューティフルマインド』は、共感ゼロ天才神経外科医がある日突然始まった患者の奇妙な死にまつわり始めながら、愛に目覚めて人間性を回復していく話だ。毎週月、火曜日の午後10時に放送。
  • MBNスター キム・ユンア記者 / 写真=KBS2放送画面キャプチャ | (C) mk.co.kr | 入力 2016-06-21 09:05:23