記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
エンタメ > 総合

「W」5話 イ・ジョンソク、創造主に引き金を引いたヒーロー

「W」5話 

  • ▶ この記事にはドラマ本編の内容の一部が含まれています。

    『W』で、衝撃的な真実と向き合ったイ・ジョンソクが自分の創造主であるキム・ウィソンに引き金を引いた。

    去る3日に放送されたMBC水木ミニシリーズ『W』5話では、ウェブトゥーン(ウェブ漫画)「W」の主人公であることを知ったカン・チョル(イ・ジョンソク扮)が現実の世界で自分の創造主オ・ソンム(キム・ウィソン扮)のもとを訪れる様子が描かれた。

    この日の放送でカン・チョルは、現実世界の書店に行き、自分の人生が記録されたウェブトゥーン「W」を見て衝撃を受けた。カン・チョルはオ・ヨンジュ(ハン・ヒョジュ扮)の病院を訪ねて行き、婚約者だと自分を紹介してオ・ヨンジュと再会した。驚いたオ・ヨンジュにカン・チョルは「すべての現金を使って『W』33巻をすべて見てきたところです」とし、「オ・ヨンジュさんのあの時の沈黙が、私をいかに考えてくれた結果だったのかということが分かりました。だから来ました。最後に挨拶をしたくて。最善を尽くして私に配慮してくれて、本当にありがとう」と感謝の言葉を伝えた。また、自分を心配しているオ・ヨンジュを抱き寄せて、ロマンチックなキスをした。

    その後、カン・チョルは、自分の創造主であるウェブトゥーン作家オ・ソンムの自宅へと向かった。カン・チョルはオ・ソンムの作業室で、オ・ソンムとオ・ヨンジュが一緒にいる写真を見て、2人が親子であるという事実を悟り、すべてのパズルのピースを合わせることになる。そして、自分が作り出された空間である作業室で怒りと悔恨を爆発させ、誰にも想像できない感情の中で創造主、オ・ソンムを待っていた。

    旅行を終えて帰ってきたオ・ソンムは、メールで連絡をしてきたオ・ヨンジュに電話をかけた瞬間、部屋で待っていたカン・チョルに直面し、驚愕する。彼は、現実の世界に現れたカン・チョルを殺すためにカッターを手に取り、カン・チョルはこれを阻止しながら2人は争いを繰り広げた。カン・チョルはオ・ソンムを制圧した後、「あなたの娘に感謝しなさい。あなたが私を殺そうとしたときに、娘は私を一生懸命に生かそうとした」と一喝した。携帯電話を介してすべてのことを聞いていたオ・ヨンジュはタクシーに乗ってオ・ソンムとカン・チョルのいるところへ向かった。

    自分の手に付着したオ・ソンムの血を見たカン・チョルは「これが正常だ」と話した。実は、カン・チョルはオ・ヨンジュをウェブトゥーンの世界に引き込む前、オ・ソンムを引きこんでいて、オ・ソンムが助けを求めるカン・チョルをナイフで刺していたという事実が明らかになった。カン・チョルは自分を殺そうとするオ・ソンムに反撃したが、どんな攻撃をしてもオ・ソンムに傷はつかなかった。これが、カン・チョルがオ・ヨンジュが銃に撃たれても死なないだろうと思っていた理由だった。

    一方、オ・ソンムは「お前は虚像だ。お前は私が作ったキャラクターだ。私が作った設定値だ。私を撃つ? お前には絶対できない。お前はそもそも殺人をすることができないキャラクターだ。私はお前を正義感あふれる奴に設定した」とカン・チョルを挑発した。そんなオ・ソンムにカン・チョルは最初の計画通り、自分が死ぬ姿を描けと命令した。生きているのでも、死んでいるのでもないウェブトゥーンの中の友人たちを惨めに放っておくことはできないからだ。

    結局、カン・チョルはエンディングのために、自分が納得できる真犯人の正体を要求した。しかし、オ・ソンムは真犯人がないと話し、主人公を強くさせるための設定だったことを打ち明け、カン・チョルは、そのすべてが設定だったという言葉に再び怒って「つまらない指で、何の責任も負わずに。私はその痛み一つ一つを覚えている」と泣き叫んだ。カン・チョルは作家の業だと言い訳するオ・ソンムに「お前は私が生きて呼吸しているのを見ても殺そうとした。それがお前の本質だ。残酷なナイフの代わりにペンをつかんだから、あらわれなかっただけだ。お前は既に殺人を犯したも同然だ」と銃を構えた。

    しかし、結局銃を収めたカン・チョルは「方法を考え出せ。何とかしろ。再び戻ってくるまで。運が良かったと思え」と背を向けた。しかし、オ・ソンムはカン・チョルを嘲笑し、カン・チョルは結局、彼の「設定値」から抜け出して、自分の自由意志でオ・ソンムに向かって銃を撃った。オ・ソンムは血を流して倒れ、カン・チョルはヒーローから殺人犯となり、次の展開に対する好奇心を高めた。

    このように、自分がウェブトゥーンの主人公であるという事実に続き、家族の死が設定値に過ぎなかったことを悟ったカン・チョルの虚無感と怒り、悲しみは、まるで設定値から抜け出したような、イ・ジョンソクの狂った演技力で極限の緊張感を演出し、最高の面白さを与えた。自分が作った被造物により精神的な混乱を感じるオ・ソンムの複雑な感情も、素晴らしい中堅俳優キム・ウィソンの鳥肌の立つ演技が光を放った。これに加えて、ウェブトゥーンの主人公カン・チョルとウェブトゥーン作家オ・ソンムの単独面談は、まるで人間と神の会話を連想させ、視聴者の熱い反応を引き出した。
  • スタートゥデイ シン・ヨンウン記者 | 入力 2016-08-04 07:43:27