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「ポンダンポンダンLOVE」vs 「シンイ-信義-」vs「月の恋人-歩歩驚心:麗」

    『月の恋人-歩歩驚心:麗』が来る29日に初放送されるなか、これまでに放送された時代劇タイムスリップドラマ『ポンダンポンダンLOVE』と『シンイ-信義-』が両極端の成績表を受け取っていることから、視聴者たちに肯定的な評価を受けることができるのか、期待と懸念が交差している。

    SBSの100%事前制作の新しい月火ドラマ『月の恋人-歩歩驚心:麗』(日本題『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち』)は、SBS『大丈夫、愛だ』『その冬、風が吹く』、JTBC『パダムパダム』などを演出して感覚的な映像美を誇ったキム・ギュテ監督とSBS『ラストダンスは私と一緒に』、MBC『シンデレラマン』などを執筆したチョ・ユンヨン作家が手を組んだ作品で、イ・ジュンギ、IU、カン・ハヌル、ホン・ジョンヒョン、ナム・ジュヒョク、ジス、ベクヒョンなど、ホットなビジュアルを前面に押し出した俳優たちが出演するというニュースが伝わって話題を集めた。

    しかし、21世紀に生きる女性主人公が過去にタイムスリップするという内容がMBCの『ポンダンポンダンLOVE』とSBS『シンイ-信義-』と似たプロットを持っており、正反対の成績表を受け取っている2作品から、どのような良い点を持ってきて、最高の相乗効果を出すことができるのかに関心が高まっている。

    キム・ヒソンとイ・ミンホ、最高の組み合わせが見せてくれた時代劇の限界『シンイ-信義-』

    『シンイ-信義-』は、2012年8月に放送されたSBSドラマで、MBC『太王四神記』を演出したキム・ジョンハクPDとKBS『ヒーラー』を​​執筆したソン・チナ作家が意気投合した作品だ。最高の演出陣に続いて、イ・ミンホ、キム・ヒソンなど、最高の俳優たちが合流して、「タイムスリップ」という独特の素材で期待を一身に受けた。

    しかし、結果は惨憺たるものだった。キム・ヒソンの6年ぶりの復帰作であると同時に、当代最高の韓流スターイ・ミンホの出演、100億ウォン台の莫大な制作費にもかかわらず、平均12.2%の残念な視聴率を記録した。さらに最終回が近付くと、視聴率は8%台に低下し、果てしなく墜落した。

    また、時代劇の性質上、最初からドラマに集中していないと詳細を理解することができない。『シンイ-信義-』は、そのような時代劇の特性が視聴者にどのような影響を与えるのか、最もよく示している。当時、同時間帯に放送されたMBC『ゴールデンタイム』とKBS『ウララ夫婦』が相対的に視聴者の理解度が高かったという点が、このドラマの敗因と分析される。

    意外な収穫ユン・ドゥジュンとキム・スルギの『ポンダンポンダンLOVE』ウェブドラマから正規放送まで

    MBC『ポンダンポンダンLOVE』は、そもそもネイバーTVキャストで公開されたウェブドラマだった。しかし、動画の再生数が878万回という熱い反応と、高騰する人気のおかげで、MBCで正月特集放送で正規編成されるに至り、また、昼の12時5分という最悪の放送時間にもかかわらず、3.9%という視聴率で同時間帯1位を記録し、成功を収めた。

    現代の高校生チャン・ダンビ(キム・スルギ扮)が過去に落ちて、イ・ド(ユン・ドゥジュン扮)と会ってから引き起こる、初々しい青春ロマンスドラマだ。優れた「演技の天才」が存在する作品ではなかったが、チャン・ヨンシルというキャラクターを再解釈し、穏やかな感動とくすぐったい恋愛感情を視聴者に伝えた。

    『シンイ-信義-』と同様にタイプスリップをテーマにした時代劇ドラマだったが、主演俳優たちの確かなキャラクター設定により、終始退屈せずに視聴することができたし、ネイバーTVキャストで先に公開されたという点も神の一手として作用し、「タイムスリップ」ドラマの良い例として残った。

    信じて見るイ・ジュンギと不安なIU『月の恋人-歩歩驚心:麗』

    来る29日に初放送されるSBSの新しい月火ドラマ『月の恋人-歩歩驚心:麗』は、比較的、上記のドラマより良い位置を先取りしている。前作である『ドクターズ』が大きな人気を得ながら、該当の時間帯の固定視聴者がいるだけでなく、MBC『モンスター』は最終回を控えており、KBS『雲が描いた月明かり』もまだしっかりと固定ファン層を確保していない状態だからだ。

    このような中で『月の恋人-歩歩驚心:麗』が最も注意しなければならないのは、主演俳優の「演技力」と「うじゃうじゃ感」だ。信じて見ることのできる俳優イ・ジュンギの合流で一層豊かな俳優陣を揃えることになったが、歌手出身の演技者がIU、ベクヒョン、ソヒョン、チ・ヘラまで、4人が布陣している。特に女性主人公ヘス役を演じたIUの演技が、視聴者たちの好き嫌いを確実に決めるものと見られる。

    また『月の恋人-歩歩驚心:麗』は、『シンイ-信義-』のように、完璧に過去の歴史を見せるものであり、理解が難しいだけでなく、時代劇の主な要素である時代劇口調を使わない。現代から越えてきた女性ヘスを演じるIUは「序盤から中盤まではほとんど時代劇口調を使わず、現代の言い方を使う」と制作発表会で明らかにしたこともあり、時代劇への集中力が欠けるのではちう指摘が出ている。

    さらに『月の恋人-歩歩驚心:麗』は、主要出演陣が14人にのぼる。監督と俳優たちが、数多くの出演者と、彼らの間に絡まっている話を視聴者にどれほどうまく伝達することができるのかが、このドラマの成否を分けるものと見られる。
  • シックニュース チョ・ヘジン記者 / 写真=SBS、MBC公式ホームページ | (C) mk.co.kr | 入力 2016-08-25 13:19:00