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神話、「同じ気持ちで努力した時、互いを見る視線が変わった」

    「唯一、神話だけが出来るステージをお見せします」

    20年目アイドル歌手、神話の情熱は今も熱い。絶え間ない音楽的な進化を通じて、彼らがまだ終わっていないことをもう一度証明した。2日に発売された神話の正規13集『13TH UNCHANGING - TOUCH』には、神話だけが表現可能な成熟した男性美と洗練されパワフルな魅力がぎっしり盛り込まれた。

    先月末にインタビューのために出会った神話は、年末放送を前に江南のカフェにて記者と音楽の話を交わした。いつしか平均年齢が30代後半となった神話メンバー。若く魅力的なアイドルが溢れ出ていることについてプレッシャーが無くは無いはずだ。それでも舞台に向かう欲心だけは他の新人アイドル歌手に負けない。彼らが「最長寿」というタイトルを維持できた理由が自然と合点がいった。

    イ・ミヌは「今はメンバーの年齢もあり、大変な振付は出来ないだろうという偏見があるけれど、それを破りたい。舞台で力を抜いて節制美を見せたときに、より調和して見えるようにしました」と明かした。

    この日神話は記者たちに新曲『TOUCH』の舞台を直接見て欲しいと何度も強調した。それほど自信を持って披露するという意味だ。先月29日に放送された『2016 KBS歌謡大祝祭』を重みをもって飾った彼らの姿には、舞台を余裕を持って楽しむ貫禄さえも感じた。

    リーダーのエリックは「以前には『刀群舞』といって僕ら同士で手の角度を合わせながらやりましたが、今回の振付はわざとすべて角度を変えて作りました。大きな絵として見たときに調和して見えるようにしたものです。振付をしながらポーズを取ったときの首の方向をすべて違って演出しますが、ひとつの絵が出来上がるように作りました」と説明した。

    最近の言葉でファンのやきもきを溶かす部分を「キリングポイント」という。キリングポイントの有無が活動の勝敗を分けるといっても過言ではない。「元祖1世代」アイドル神話も例外ではない。

    チョンジンは「メンバー各自ポイントがすべて違います。久しぶりにソロステージをすることもまたポイントです。エリックが一人でラップをしながら踊るダンス、エンディの短くも強い振付、調整するような手の動きなどポイントがたくさんあります。舞台を見れば、見た方々が『どうしてこんなにすぐに終わるのか』と考えるのではないでしょうか」と今回のタイトル曲の振付について強い自信を見せた。

    タイトル曲『TOUCH』は大衆には多少新鮮なフューチャーベースジャンルの曲だ。フューチャーベースが世界的に人気のあるジャンルであるが、まだ韓国では歌謡と繋がって良い結果を出した場合がほとんどない。これをグループのカラーに合わせて完璧に溶け込ませる作業は多少冒険となりうる。

    イ・ミヌは「最近音楽が徐々に変わっている傾向にあります。海外アーティストやデザイナーが音楽を作るため、ビルボードチャートで人気を集める歌手がチャート上位圏を飾っています。これに足踏みを合わせてトレンディな要素を入れて作業しました。本当は期待と心配が半々です。フューチャーベースを神話がすればどうかという心配があります。けれど直接聞いて見るとタイトルとしても遜色がないと思いました」と話した。

    『On the Road』以来、神話がスター作詞家キム・イナと共にした二回目の作業という点も注目される。EDMベースの曲を純度の高い韓国語歌詞で表現することは容易ではないというのがメンバーの言葉。それでも誠心誠意完成度の高い歌詞を書いてくれた作詞家に対する感謝を表した。

    シン・ヘソンは「メンバーを全員一人一人把握したというのでしょうか。僕らを念頭にして作曲をしたという感じをたくさん受けました。通常のアイドルの歌詞とは違って韓国語をたくさん使ったという点が特異です。英語『you』を除いて韓国語だけで作詞したのですが、口にも馴染みしっかり似合う歌詞が出来上がったと考えています」と満足感を見せた。

    アルバムの準備をするたびに違う姿と舞台を見せるために努力するという神話。音楽トレンドに敏感に反応するために、モニタリングは必須だった。後輩たちから学ばねばならないことは注意深く観察するというマインドは、彼らがロングランする秘訣のひとつだ。

    イ・ミヌは「アルバムを作るときに国内外市場の歌をたくさんモニターしますが、実力のある後輩たちが多く登場していることは分かっています。そこに押されないようにするには、音楽的な面を常に考えます。舞台をつくるときに塞がれていないようにし、常にトレンドを分析し共有します」と謙遜する姿勢を見せたりもした。

    SMエンターテイメントを離れて自ら神話カンパニーを設立するまで、神話を引っ張っていくことができた力はメンバー同士のチームワークだったと言っても過言ではないだろう。「メンバー同士の対立が無いはずないでしょう」という正直なリーダーの告白は、揺らいだ状況でも互いに頼りながら共に解決していった彼らの強い友情を感じさせた。

    エリックは「同じ気持ちで努力したときに、互いを見る視線が変わりました。漠然と親しく近いからと何をしても良いと考えていれば、知らず知らずに寂しい点が生まれます。もちろん困難な時期もありました。リーダーとしてメンバーが不便な点や上手いことは何かをしっかりキャッチしなければいけません。そんなときにチームのために犠牲になることへの動機となります。メンバーがしっかりやってきたと思っています。今はただ本当に全部が良いです」と話した。

    キム・ドンワンは「男性グループは長生きすることが有利です。努力さえすれば誰でも出来ます。男性グループは心配になりませんが、女性グループは長くできない環境です。すぐに瓦解し、意気消沈し脱落しますが、最初にはじめた気持ちを最後まで失わず続ければと思います。女性の後輩たちが生きることが難しい時代ですが、しっかり耐えて欲しい」と願った。
  • シックニュース イ・サンジ記者 / 写真=神話カンパニー提供 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-01-04 10:02:00