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SM-YG-JYP、2017年戦略「日本市場攻略」「新人発掘」「多角化」集中か

    高高度ミサイル防衛システム(THAAD / サード)配置決定による「限韓令(中国内の韓流禁止令)」と「チェ・スンシルゲート」余波によりエンターテイメント業界の苦心が深まっている。「芸能人株式長者」イ・スマンSMエンターテイメント会長とヤン・ヒョンソクYGエンターテイメント代表の保有株式価値が1年にして半分になるほどだ。H.O.Tで始まったアイドル文化が加速してから今年で丸20年、文化韓流をリードしてきたSMエンターテイメント(以下、SM)、YGエンターテイメント(以下、YG)、JYPエンターテイメント(JYP)など国内エンター3社の今年の事業戦略とキーワードを探ってみた。エンター3社は「日本市場攻略」と「新人発掘」、「多角化」により重点を置いて雰囲気を転換させるようとするものと見られる。

    SMの場合、今年は「待ちわびた一年」だ。中国を狙った事業が事実上オールストップされたが、日本にファン層を確保している東方神起が下半期に軍服務を終えて復帰するためだ。軍入隊前に日本だけでコンサートで75万人を動員した東方神起であるだけに、復帰後にどれだけの破壊力と持続的なファンダムを引き出すのかが鍵となる。専門家たちは4~5年は人気が続くものと見ている。

    今年下半期のSUPER JUNIORカムバックも好材料だ。ハナ投資証券のイ・ギフン研究員は「SMは東方神起とSUPER JUNIOR、EXO、SHINeeなど収益性の良いグループが多い点が強み」だとし「彼らだけをしっかり運営させれば、今年と来年の事業に大きな問題はないと見える」と観測した。

    SMが「王の帰還」で危機を突破するとすれば、反対に「主砲」を手放さなければならない状況となったのがYGだ。2月9日に軍入隊したT.O.Pを筆頭に当分はBIGBANGの完全体を見ることは難しい展望だ。これにYGはジャンルを多様化し、日本市場を狙う「多さ」戦法を駆使するという戦略だ。所属レーベルを通じてアルバムを出したZion.Tが国内チャートで良い成果を出し、楽童ミュージシャンも限韓令の中で中国コンサートを許可を受けるなどの歩みに意味を持とうとするもの。新人に対する期待も大きい。完全体での活動ができないBIGBANGの空白期を埋める次元としてiKONが挙げられる。デビューから1年半ほどに過ぎないiKONのコンサート動員力はBIGBANGの4~5年目の成績と対応し、未来成長の可能性が大きいという分析だ。3月に発売予定のアルバム成果に歌謡界が注目する理由だ。

    JYPは事情が違う。通常、国内外を問わず興行力が大きなグループはEXOや防弾少年団といった男性アイドルグループと思われるが、JYPは2PM以降、これといったヒット作を打ち出せずにいたためだ。代わりにTWICEなどが昨年以降ガールズグループ市場を掌握している点は強みとされる。業界関係者は「国内販売量だけ見れば、トップクラスの男性アイドルグループは年間100万枚のアルバムを売ることが出来るファンダムを確保しているが、女性アイドルグループは男性グループの半分もしくは3分の1に過ぎない」とし「しかしTWICEの場合、3枚目のミニアルバム『TWICEcoaster : LANE1』は35万枚を売って破壊力を見せている」と評価した。

    TWICEは最近初の単独コンサートを開き1万5000人を動員し、今月20日にはスペシャルアルバム『TWICEcoaster: LANE2』で音源チャートのトップを占領した。現在「大勢アイドル」であることをひたたび立証したことになる。

    JYPはこの勢いに乗って6月28日にベストアルバム発売とともにTWICEを日本市場にデビューさせる計画を発表した。

    2PMメンバーの中では軍服務問題のないニックンと、日本でソロ活動が可能なジュノがJYPの砦と評価される。JYPは4年目を迎えるGOT7に続き、新しい男性アイドルグループを打ち出す可能性も大きい。実際にJYPは去る23日に「練習生公開採用13期オーディション」ファイナルラウンドを開いて次世代スター4人(ファン・クムリュル、キム・スンミン、ヤマグチマコ、イ・チャンソン)を選抜した。
  • 毎日経済キム・ミョンファン記者 / 写真=各所属事務所 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-02-26 17:09:48