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ガールズグループはファンたちの人形ではない

    よく、綺麗な女性を人形のようだと表現する。中でもこんな「綺麗な女性」だけを集めているガールズグループに「人形のような外見」、「人形ビジュアル」といった修飾語が付いたりもする。しかし外見が人形のようであったとしても、人間を本当の人形のように扱うことが果たして正常なのだろうか。

    最近、ガールズグループのヨジャチング(GFRIEND)メンバーのイェリンがファンサイン会の途中に超小型カメラ(隠しカメラ)が付いたメガネをかけたファンを捕まえて話題となった。当時イェリンは自分のサインを受け取ろうとしていた男性ファンにおかしな雰囲気を感じ「メガネを取った姿を見たい」とメガネをはずすことを要請した。イェリンはメガネを見ながら隠しカメラで撮影中であることを確認し、男性を送った後に関係者にこの事実を知らせた。このファンはすぐに退場処分された。

    不快であっただろうが、イェリンは状況を冷静にしっかり乗り切った後、他のファンに何もなかったように親切に挨拶とサインを続けた。しかしこのようなプロらしい対処を見せたイェリンに一角では「表情が良くない」という指摘をしたりもした。もちろん、極少数の意見であり、このような反応が非正常だという非難が溢れた。自分が隠しカメラで撮影されているという事実を知っても笑ってやりすごすことができる人間がどれほどいるだろうか。当時ファンサイン会がカメラ撮影が禁止された現場ではなかったが、サインを受け取る際には撮影が禁止されている状態で、アイドル歌手が自分が撮影されているという事実を知らないままこっそりと撮影されることは話がまったく違う。

    イェリンだけでなく、数多くのガールズグループがこのようなことを多く体験してきた。短いスカートを履いてステージ上に立ちダンスを踊るガールズグループに向かい下側からカメラを突きつけることは普通のことではない。あるガールズグループのメンバーはこのようなことにノイローゼとなったのか、舞台で少し短いスカートを履くたびに習慣的にスカートを隠したり整える姿がキャッチされたりもし、別のガールズグループは舞台の下からカメラを露骨に構えるファンに堂々と注意したりもした。

    ファンたちと近くで出会うサイン会やファンミーティングでもこのようなことが往々に発生する。突然顔を触りたいと手を差し出したり腰を抱いたりする露骨なスキンシップもガールズグループは嫌がる様子を見せることができない。もっと近くに行きたいファンの気持ちも理解できるが、ガールズグループも人間だ。初めて会う知らない人物や、顔なじみのファンであったとしても深いスキンシップを何でもないと気分良く受け入れることは難しいだろう。

    中でもガールグループたちはファンが冗談のつもりで話した言葉で不快な気分を味わうことがある。あるガールズグループメンバーは、ファンと出会う場で挨拶しようとしたが「他のメンバーが話して」と冗談まじりに大声を出したファンにより当惑しマイクを別のメンバーに渡した。また他のガールズグループメンバーは公開的な場所で男性スターと似ているという言葉を聞いたりもした。冗談で言った言葉であろうが、悪意的な言葉だという事実を知っているほかのファンが笑いだす雰囲気が作り出され、このメンバーは涙を見せた。

    もちろん男性アイドルグループにもサセンペン、過度なスキンシップなどの論難が発生したりもする。しかし特にガールズグループにだけ「厳しい職業」という修飾語がつく理由は、ガールズグループは自分と同じ人間ではなく、人形のように接するファンがしばしば目に飛び込んでくるためだ。「自分が好きだから、公人だからこれくらいしても大丈夫」と考えるファン心はあきらかにずれたものだ。自分が不快であろうことは他人にもしてはいけないということを、なぜ分からない人間が多いのだろうか。
  • シックニュース キム・ジヨン記者 / 写真=シックニュースDB | (C) mk.co.kr | 入力 2017-04-09 11:06:00