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コ・ソヨン、10年ぶりの復帰「残念な気持ちが大きい、次の作品に期待」

    「蓋然性がない文を引っ張り続けるから、納得ができないんです。後でとても気落ちしてしまいました」

    10年ぶりのテレビドラマへの復帰だ。コ・ソヨンは復帰作として『完璧な妻』を選択したが、長い時間悩んだだけに、残念な部分があまりにも大きな作品だった。

    KBS2『完璧な妻』でシム・ジェボク役を引き受けて熱演したコ・ソヨンに去る11日、江南区新沙洞のあるカフェで会った。長い空白期があっただけに彼女は『完璧な妻』に対する惜しい気持ちがいっぱいの表情で取材陣を迎えた。

    『完璧な妻』は、気の強いおばさんで、苦労でやつれて生きてきた主人公シム・ジェボク(コ・ソヨン扮)が予期せぬ出来事に巻き込まれて忘れていた女性らしさを回復し、人生の新たな希望と生気と溌剌さと愛を取り戻すまでの話を描いたドラマだ。コ・ソヨンをはじめとし、チョ・ヨジョン、ソンジュン、ユン・サンヒョン、イム・セミなどが出演して熱演した。

    コ・ソヨンがSBSドラマ『青い魚』以来10年ぶりの復帰作として選択した『完璧な妻』は視聴率4~6%を記録して物足りない反響のなかで放映が終了した。久しぶりにカムバックしたコ・ソヨンとサイコパスのイ・ウニの演技を誰よりも完璧にこなしたチョ・ヨジョン、各自引き受けた役を忠実に消化したソンジュン、ユン・サンヒョンまでが力を合わせたが、競争作に勝つには力不足だった。

    本人もこの部分に対しては残念な気持ちが大きいようだった。ドラマ開始時に持っていたシム・ジェボクというキャラクターのイメージを失いたくなかったが、終わりが近づくほどにぼやけるキャラクターの変化についてコ・ソヨンは「後にはあまりにも力が抜けてしまった」と率直に打ち明けた。

    「最初のキャラクターを生かして、たくましく初心を忘れずに進むべきなのに、後半でとても脱力してしまう描かれかたになりました。しきりに事件ばかりが起こって蓋然性がなくなったんです。それを解決するために、いろいろなことをするのに、起こる事件に納得できませんでした。そのような部分に問題がありました。ウニを除いたすべてのキャラクターがその困難を経験しました。実際にはこの話は家庭を守る話です。ところがジェボクは離婚をしました。それ以降は、ジェボクの動線に名分がなくなりました。感情が動かないという物足りなさがいつもついて回りました」

    『完璧な妻』が初放送される当時、SBS『被告人』が超えることのできない高い視聴率で人気のもと放送中だった。コ・ソヨンもこの部分については、ある程度勘案をしていたものの最後まで解決されず、事件を抱えていくことの不確かさは明らかに存在した。

    「『被告人』があったので、ドラマが非常に新鮮であったとしてもゆっくり上がるだろうと思っていました。それでも初心を忘れずに着実に進んでくれたらと思っていました。ところがドラマの中で殺人事件が起きたのに、それを解決せずにエンディングまで引き延ばしました。結局、ジェボクはウニが敷いたゲームの中で動かなければならず、彼女が動かない場合はドラマが流れませんでした。ソンジュンとのロマンスも同志愛から始まった、何か主体性を持つ感情であればもっと良かった気がします。複合ジャンルはジェボクが一人で撮影した気がします(笑)」

    特にコ・ソヨンは自分がジェボクを演技しながら、常に孤独だったと告白した。家を守ろうとしていたジェボクは離婚し、離婚後は行き場がなくなった。自分が好きなカン・ボング(ソンジュン扮)のもとへ行くこともできず、不倫をした元夫ク・ジョンヒ(ユン・サンヒョン扮)のもとへはなおさら行けなかった。

    「シム・ジェボクには行き場がありませんでした。だから孤独でした。ウニのような場合はキャスティングされてからの期間が長い状況だったので、シノプシスやキャラクターの設定が細かくされていました。私は急いで入ったため、受け取ることが出来ませんでした。後には撮影をしながらコメントを受けとり続ける状況が繰り広げられました。ウニはずっとミステリアスな人物でなければならないのに、事件をあまりにも早くオープンさせ、私がそれ以上ウニの家にいることはできない状況が繰り広げられました。離婚も実はしてはならないのに、そうなったらこのドラマはハッピーエンドを迎えることができないのに離婚するしかない状況になりました。行き場がなくなったんです」

    『完璧な妻』のエンディングはイ・ウニ(チョ・ヨジョン扮)の死だった。燃えている家の中から狂気じみた目で脱出するシム・ジェボクを見たウニは、自分の人生を自ら放棄して苦い終わりを迎えた。このようなエンディングはこれまで流れてきた話の締めくくりにすることはできるかもしれないが、コ・ソヨンが考えふさわしいエンディングはなかった。

    「ウニが精神病院に連れていかれてから残りの2話では事件を解決し、主人公たちの痛みを癒すことを願いました。母親から幼い時に虐待を受けたのだから、娘が病気だからということは実際には免罪符になりえません。しかし、ボングが弁護して家族のもとに戻ったり、男女の関係は終わったもののジェボクとジョンヒが子どもの母と父としてしかり生きてくれることを願いました。ボングとは継続して法律事務所の仕事を一緒にしながら関係を発展させると思ったんです。でも、突然、湧き上がるようにウニが登場して(笑)」

    ドラマの展開上、ジェボクがポングと一緒になることは非常に奇妙だったが、ソンジュンとコ・ソヨンの呼吸は非常に完璧だった。18歳の年齢差が無色になるほど演技と相性がぴったりだという評価が支配的だった。ユン・サンヒョンとの出会いも愉快だった。2人は演技をしながらゲームをするほど良い雰囲気の中、撮影を終えた。

    「私たち、どうしてここで会ったんだろう、と話すほどでした。実際に上手に撮影したし、現場の雰囲気も本当に良かった。ソンジュンも台本が出てくると、台本の内容について質問しながら、お互いの意見を交わしました。サンヒョンさんと夫婦の演技をする時はセリフが多いから、NGを出したら死ぬのよ言いながら演技をしました。エンディングカットまで瞬きをしないといったゲームもしました。夫婦喧嘩をしたときには幼稚な部分で勝とうとするみたいに、同じようにしていたんです」

    コ・ソヨンは、今回の作品に対する残念な気持ちが大きいだけに、次の作品をすぐに探す計画だ。あらゆるジャンル、役にこだわらず、様々なことに挑戦したいというのが、久しぶりに復帰した彼女は目標だ。

    「特定の作品を見ているわけではなく、ジャンルにこだわってもいません。ただし、無意識に女性の話をたくさん選択してきたようです。実際には女性の話より男性の話、彼らだけの素晴らしいドラマが多くあります。これからは本当に長いあいだ脳裏に残るようなそんな作品に会いたいです。これからは本当にしっかりと探さないといけません。最近では、『鬼<トッケビ>』を見ました。キム・ウンスク作家は超えることができないと思ったのは、生と死、死後の世界まで考えることができる作品でした。死については否定的で恐ろしく怖いですが愉快で、死後の世界の前世について深く描き出していました。トレンディなドラマなのに、深さもあって、名作を読んだかのようにメッセージが深く残っています」
  • シックニュース チョ・ヘジン記者 / 写真=キングエンターテイメント提供 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-05-20 03:31:00