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「シカゴ・タイプライター」80年の歳月を越えた友情と純愛、深い余韻を残す

「シカゴ・タイプライター」16話(最終回) 

  • ▶ この記事にはドラマ本編の内容の一部が含まれています。

    tvN『シカゴ・タイプライター』が深い余韻を残して幕を下ろした。去る3日午後8時30分に放送された16話(最終回)が深い響きと感動を抱かせた。ユ・アインとイム・スジョンが前世で果たせなかった愛を現世で叶えてハッピーエンドを迎え、消滅したコ・ギョンピョが生まれ変わりを約束する希望的な姿で幕を下ろした。前世で果たせなかった彼らの友情と愛が現世で切なく美しく描かれた。

    #『シカゴ・タイプライター』でどのような話が繰り広げられたのか

    『シカゴ・タイプライター』は1933年の京城時代を背景にしたドラマで、前世で文人であり、同志であり、恋人だった3人のうち1人だけ転生しなかったユ・ジンオが前世の話をするためにハン・セジュとチョン・ソルの前に現れて前世と現世をつなぐ興味深くもときめく話を披露した。80年前の主人公たちの命をかけた友情と純愛が現在を生きていく私たちに温かい慰めを抱かせたという評価だ。

    『シカゴ・タイプライター』の物語はスランプに陥ったスター作家ハン・セジュ(ユ・アイン扮)の前にシン・ユル(コ・ギョンピョ扮)の幽霊が現れてスタートした。ハン・セジュの前世であるソ・フィヨン(ユ・アイン扮)とシン・ユルは1933年の文人であり、日本に抵抗した同志だったがなぜかシン・ユルのみ転生せずにタイプライターに封印されたもの。そこで彼は前世の最後の記憶を見つけるためにハン・セジュの前に現れた。ここに前世でも同志だったチョン・ソル(イム・スジョン扮)が登場して前世での彼らの人生が明らかになり始めた。結局、シン・ユルがチョン・ソルの前世であるリュ・スヒョン(イム・スジョン扮)を救うためにソ・フィヨンを死の危機に追い込んだ。これによりリュ・スヒョンがシン・ユルを銃で撃ったことが明らかになり、真実を知ったシン・ユルは2人に許しを求めるため80年以上の間、タイプライターに封印されたことが明らかになった。消滅を控えたシン・ユルを救うためにハン・セジュは小説「シカゴ・タイプライター」にシン・ユルを封印し、最終的にシン・ユルは小説の中で無事に安着したように描かれて話は終わった。

    #『シカゴ・タイプライター』でどのような感動をプレゼントしたのか

    『シカゴ・タイプライター』は回を重ねるごとに視聴者に深い感動をプレゼントした。『シカゴ・タイプライター』のメッセージは、まさに過去を忘れてはならないということ。まず、シン・ユルが80年の歳月を超えてハン・セジュの前に現れた理由は忘れてしまった過去の記憶を取り戻して許しを求めるためだった。また、『シカゴ・タイプライター』は1933年の独立闘士たちの生活を題材にすることにより、過去史について改めて考えさせるようにした。これらのメッセージは、ハン・セジュの変化していく様子にも象徴的に表れている。最初、彼は過去を一緒に思い浮かべようというシン・ユルの提案に「現世での生活でもこんなに疲れているのに、なぜ私が前世の人生まで肩に背負わなければならないのか。それを知って、現生にどんな役に立つのか?」と尋ねる。しかし、ハン・セジュは前世での出来事が現生に影響を及ぼしていることを実感して徐々に変わっていく。このような彼の姿は、『シカゴ・タイプライター』を見て変化していく私たちの姿と自然と重なる。

    『シカゴ・タイプライター』は単に過去の出来事に照明を当てることで終わるのではなく、2017年を生きる私たちに過去を忘れてはならないというメッセージを渡した。これを可能にするのが1933年の前世と現世を行き来する『シカゴ・タイプライター』ならではの独特の構成だった。

    最終回が終わって、「これまでドラマ『シカゴ・タイプライター』を愛聴してくださった視聴者の皆さん!心から感謝します。健康でいてください。解放された朝鮮で幸せに生きてください」という制作陣の最後の挨拶も余韻を残した。

    現世と前世を行き来して熱演した俳優たちも輝いた。ユ・アインは現世ではベストセラー作家のハン・セジュ、前世では青年独立闘士たちの首長ソ・フィヨン役を引き受けて、まるでオーダーメイドの服を着たように多彩な魅力を披露した。 13年ぶりにドラマに復帰したイム・スジョンも前世の痛い記憶を秘めたまま現世を生きていくチョン・ソルと独立闘士リュ・スヒョン役を演じ、幅広い感情演技を披露した。コ・ギョンピョは前世でのシン・ユルと現世での幽霊ユ・ジンオ役を演じ、人と幽霊の両方を完璧に消化した。

    ネットユーザーたちは「濃い余韻を残したドラマ」、 「ドラマが展開されるほど深い響きを与えたドラマ」、「3人の愛と友情の物語に暖かさを感じた」、「多くのことを考えさせてくれたドラマ」などの様々な呼応を送っている。

    一方、『シカゴ・タイプライター』後続作として『秘密の森』が来る10日から毎週土、日曜日の夜9時に韓国で放送される。
  • スタートゥデイ シン・ヨンウン記者 / 写真=tvN放送画面キャプチャ | 入力 2017-06-04 09:17:37