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「拡張型アイドルグループ」が脚光を浴びる

    • 最近開かれた「2017 Mnet Asian Music Awards in Japan(エムネットアジアンミュージックアワーズインジャパン)」でプロデュース101とAKB48出身の韓・日の歌手たちがヒット曲を一緒に歌っている。 写真提供= CJ E&M



    メンバーの入隊・負傷・結婚・脱退でグループの存廃が決定されない「拡張アイドルグループ」が増えている。 SMエンターテイメントの次世代ボーイズグループNCTと、Mnetが来年に出すプロデュース48などが代表的な例だ。これらはメンバーの数や小グループ単位の活動に弾力性のあるスタイルを持たせることによって、10年ほど活動した後に解体説で苦しまなければならない、これまでのアイドルグループの運命を拒否している。

    最近、日本の横浜アリーナで開かれた「2017 Mnet Asian Music Awards in Japan」で重大発表が行われた。

    Mnetが国内の代表オーディション番組『プロデュース101』と日本の代表的ガールズグループAKB48のシステムを混ぜたプロジェクト「プロデュース48」を来年にデビューさせることにしたものだ。この日の舞台ではプロデュース101とAKB48出身の韓・日の女性歌手数十人が、お互いのヒット曲を一緒に歌ってプロデュース48への期待感を高めた。

    AKB48は2005年にデビューして以来、10年以上活動している日本のガールズグループだ。このグループの長寿の秘訣は、卒業と総選挙と呼ばれる独特のメンバー補充システムがあげられる。 「卒業」という名分で昔のメンバーを送り出し、「総選挙」で新しいメンバーを選抜することによってグループの新鮮さを維持する方式だ。

    また、東京の秋葉原を基盤に活動しているAKB48は、さまざまな形で複製されて活動領域を広げる特徴を持っている。名古屋市栄の専用劇場を基盤にするSKE48、大阪市難波の専用劇場が主舞台であるNMB48など、日本国内の他の地域に姉妹グループを置いている。これだけでなく、インドネシアのジャカルタ拠点のJKT48、フィリピンのマニラを拠点にするMNL48など、他の国の姉妹グループにまで伸びていくところだ。

    プロデュース48はメンバー補充システムとグループの複製方式でAKB48をベンチマークするとみられる。ここにはアイドルの活動中断に対する国内エンターテイメント各社の悩みが盛り込まれている。

    さいきん2NE1、Wonder Girls、SISTAR、miss Aなどの人気ガールズグループが相次いで解体した。芸能人に対する専属契約期間を最大7年に推奨する「大衆文化芸術人標準専属契約書」と、個人の事情による主要メンバーの脱退などが原因だ。ボーイズグループも状況は似ている。

    このようなアイドル解体リスクを軽減するために、大型企画会社の中ではSMエンターテイメントが最も素早く乗り出している。 SMエンターテイメントが昨年公開した次世代アイドルグループNCTが代表走者だ。NCTは「オープン」と「拡張性」を標榜する。メンバー数に制限はない。

    現在、ソウルをベースに活動するNCT127、10代のメンバーで構成された青少年チームのNCT DREAM、各チームでさまざまな組み合わせによって作られるNCT Uの3チームがデビューした。今後はさまざまな国別チームが誕生する予定だ。イ・スマンSMエンターテイメント総括プロデューサーは今年初め、「世界の各都市の文化と調和するグループをプロデュースしている」と述べた。

    ブロックベリークリエイティブ所属のガールズグループ「今月の少女」は昨年10月から毎月メンバーを一人ずつ公開する新しい方法で注目を集めている。各メンバーが公開されるたびにソロアルバムを出した後、一定のメンバーが集まれば小グループが一つずつ結成される形態だ。

    今年の3月に「今月の少女1/3」が結成され、9月には「今月の少女オッドアイサークル」がデビューした。来年の上半期に3番目であり最後の小グループがデビューした後、約12人の今月の少女が姿を表わす予定だ。

    大衆音楽の専門家らは、拡張アイドルがさらに多くなるだろうと観測している。音楽評論家のキム・バニャ氏は、「企画会社としてはアイドルのアルバムや関連商品を細分化してリリースできるので、より多くの収入を得ることになる」とし、「また特定の小グループのメンバーに対する愛情が、他の小グループやグループ全体に拡散する効果がある」と評価した。
  • 毎日経済 パク・チャンヨン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-12-10 07:20:51