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「ただ愛する仲」4話 ジュノxウォン・ジナ、トラウマ打ち勝ち愛叶うか

「ただ愛する仲」4話 

  • ▶ この記事にはドラマ本編の内容の一部が含まれています。

    『ただ愛する仲』がうずく傷と初々しいときめきを絶妙に混ぜ合わせた深い感性で視聴者の共感を呼び起こしている。

    19日放送されたJTBC月火ドラマ『ただ愛する仲』4話にて、素朴な日常を共有し徐々に近づくガンドゥ(ジュノ扮)とムンス(ウォン・ジナ扮)の姿と、今も治癒できない生々しい傷とトラウマが対比され好奇心を増幅させた。

    ガンドゥは12年前の事故当時にムンスと共にいたことを「ブルドッグマンションを知らないのか」と尋ねたが、事故当時の記憶を部分的に失っているムンスはその意味に気づくことができなかった。質問するムンスに向かいガンドゥは「強引に訪ねてきて望んだ答えが出るまで人をつつくことも一種の暴力」だとし「他人の不幸は何でもないフリをしながら、自分が気になることは我慢できない?悪い人間だ」と一針した。ガンドゥの眼差しから傷を読み取り申し訳なく思うムンスは心から謝罪した。ガンドゥは「石に名前三文字を刻んで憶えていろと言っているようじゃないか」と追慕碑を壊した正直な気持ちを打ち明けた。例え記憶は違っていても、同じ傷跡を持つガンドゥとムンスは互いの気持ちを共感し徐々に心の扉を開き始めた。

    ガンドゥはジュウォン(イ・ギウ扮)のもとを訪れてムンスと一緒に追慕碑の再建を進行することを要請した。ガンドゥとムンスは追慕碑再建のために訪れた石工から「死んだ人間だけ称えるのではない。残った人間が訪れて存分に悲しむようにと作ったものが追慕碑」だという言葉を聞き、その意味を胸に刻んだ。再び一歩進んだように思われたが、トラウマは思った以上に深かった。ガンドゥは自身の足首を掴む幻影と幻聴に悩まされ苦しんだ。ガンドゥは代打として夜間勤務を行い現場を巡回するため雨の中を外に出た。ふと立ち止まったガンドゥと、彼が心配で現場にやってきたムンスの緊張に満ちた表情が交差する中で「くだらない状況はいつでもまた戻ってくる」というガンドゥのナレーションが不安を抱かせ、今後の物語の展開に関心を持たせた。

    ガンドゥとムンスが互いに導かれ、平凡に日常を分かち合う姿とともに、今も事故の傷から抜け出すことができない痛みが同時に描かれ、視聴者の胸を痛ませた。ガンドゥは幻聴と幻影に苦しみ、ムンスは当時の記憶を完全には取り戻せずにいる。ムンスに視線がいくたびにガンドゥの幻影はさらに鮮明になった。「生きるだけのことはあるみたいだ。恋愛でもするのか?」という嘲笑まじりの声はガンドゥをさらに苦しめた。ガンドゥが見る幻影の中の少年の正体が何なのか、粉々になった記憶と幻影が彼らにどのような影響を与えるのか、様々な推測が飛び交っている。

    『ただ愛する仲』は淡々としながらも深い響きがある台詞で共感を呼び起こしている。「お前がその気持ちをどうやって分かる。泣く声が大きいからともっとつらいわけじゃない」、「どれだけ家族であっても同じ感情を感じることはできない。ただ私が妹を失った悲しみよりも子どもを失った母親の悲しみがより大きいと想像するだけ」、「分かりきっていることがいい。そんな分かりきっていて単純なことも守られないからこの世界が馬鹿みたいなんだ」、「残った人間たち、大切な人を失い死ぬことができず生きる人間がやってきて思いっきり悲しめと作ったものが追慕碑だ。我々も忘れていないと、石ころひとつで癒してくれる」など深みのある省察と悩みが込められている台詞は、残された人々が耐えねばならない痛みの重さを表現し、胸詰まる感情を呼び起こした。
  • O2CNI / 写真=JTBC放送画面キャプチャ | 入力 2017-12-20 10:40:00