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スカーレット・ヨハンソンとチェ・ミンシクの組み合わせ『LUCY/ルーシー』

リュック・ベッソン監督の実験的・哲学的課題、アクションとカーチェイスも興味 

    セクシースターのスカーレット・ヨハンソンはやはり魅力的だ。ブロンドの肉感的なスタイルが目を引く。

    恐怖におびえて涙を落とす顔には憐憫が、特別な合成物で不思議な力を得て強くなった後の、相手を見つめる冷ややかな表情からは不遜さと自信感が静かに伝わってくる。

    映画『ルーシー』のヒロインだ。

    『ルーシー』は平凡に暮らしていた女性ルーシー(スカーレット・ヨハンソン)が、ある日ミスター張(チェ・ミンシク)に拉致され、体内に合成薬物を隠した運び屋として利用されたが、事故で体内の薬物が破裂して超能力を得ることになる話だ。

    軟弱だった存在は、想像できない記憶力をはじめ、自然・宇宙のすべてのものに通達するレベルまで到達する。

    そんな能力を得ることは誰もが一度は夢みるが、その力を制御するには耐え難いほどの試練がある。人間の存在が脅かされるほどだ。

    脳をテーマにした『ルーシー』は、人間が一般的に使用する脳の容量である5%~10%を超え、20%・40%・100%にまで到達するとどうなるかを想像した監督の、実験的・哲学的な内容が満載。

    難しいかもしれない。

    自然と人間、繁殖と永遠の命、善と悪、世界と宇宙などを包括的に盛り込んだ、新鮮でユニークな映画だ。最初のシーンからドキュメンタリー映像を真似たような、自然をはじめ生命の起源や宇宙の誕生などが、主人公の物語とオーバーラップする。

    映画が終わったあとに考えることが多いという別の意だ。

    特別な力を得たルーシーが、自分をそのように仕向けた張に向けた復讐のみが綴られるようだが、そうではない。

    映画はルーシーを通じて、人間の存在について問うことも特徴だ。

    リュック・ベッソン監督は、専門家らから得られたアドバイスと自分の想像力を加え、観客の知的好奇心を呼び起こす。

    ルーシーが時空間を自由に操れる超能力を得ることになって起こる様々な事件が目新しい。

    脳を完璧に活性化すると物事に続いて人まで、そしてすべてをコントロールできるようになるという設定は、そうなるかもしれないと思う。

    この映画を見る楽しみでもある。

    もちろん人によっては映画のように、人間の脳活用能力が100%になれば、そこで起きることが恐ろしく感じられるかもしれない。

    『ルーシー』はスカーレット・ヨハンソンの多様に変化する姿を見ることができるのが利点だが、チェ・ミンシクの演技も挙げなければならない。

    ハリウッドデビュー作でチェ・ミンシクは悪漢を演じた。

    スカーレット・ヨハンソンと深奥な相乗効果を出す。

    二人が対面するたびに吹き出てくる魅力は強烈な印象を残す。

    チェ・ミンシクの力だ。

    スカーレット・ヨハンソンとチェ・ミンシクは、この映画が持つ特色ある素材とテーマに加え、また別の魅力を伝える要素として作用する。

    人間の脳の活性化を素材にした『リミットレス』(2012)と同様のようだが、また異なる。

    『リミットレス』が個人の欲望に集中し、一個人に注目したことに対し、『ルーシー』はもう少し複雑だ。人間と宇宙のすべてのものに言及する。

    『ルーシー』はまたガンアクションとカーチェイスなど、爽快な見どころも多い。

    封切り直後、米国ボックスオフィス1位を皮切りに、世界市場で2億ドルの収益を上げて興行成果をあげている。

    90分。青少年観覧不可。9月3日封切り。
  • スタートゥデイ_チン・ヒョンチョル記者 | 入力 2014-08-26 09:12:10