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ソウル、寒波にも負けず一攫千金…宝くじに並ぶ人々


    先月31日、ソウル市の蘆原区にあるロト販売店の近くで、ロトを買うために並んだ人々の姿[写真=イ・ハリン記者]
    2021年の最後の日である12月31日午後1時ごろ、記者が訪れたソウル市蘆原区の地下鉄7号線マドゥル駅近くのロト販売店には100メートルを超える長い列が並んでいた。

    この日、ソウルの最低気温は零下8.8度。激しい風のせいで体感温度はさらに低く、数分立っているだけで、手がすべて赤くなって凍りつきそうな寒波だった。それにもかかわらず、市民たちはロト販売店の前まで長い列を作って並んだ。

    これらの人々はロト1等当選者をなんと45回も排出した「ロト名堂」だから、1~2時間の待ち時間は何でもないと口をそろえた。去る9月の第979回で1等当選者14人中の2人がこの販売店で買って当選し、その名声がさらに高くなった。

    強烈な寒さを突き抜けてロト名堂を訪れた理由は、老若男女をわけることなく「1等当選」に向けた念願が大きかった。すでに3年目で毎週ここに足を運ぶという20代の男性は「ふだんも週に1回ずつロトを買いに来る。だから特別に膨らんだ気持ちで立ち寄った」と言う。とうぜん1等当選に対する膨らんだ心だ。また別の市民は「いまの生活で家を買える方法は、ロト1等当選だけ」だとし、「こんな切実な願いを込めてロト名堂をわざわざ訪ねてきた」と言う。

    2013年までは2兆ウォン台に留まっていたロト販売額は、不況が深まった2014年に3兆ウォン台に増えた後、ずっと増加傾向を見せている。コロナが始まった2020年には、史上初めて5兆ウォンを突破した。景気が悪いほどよく売れる、代表的な「不況型商品」だ。

    企画財政部によると、宝くじ委員会は今年の宝くじの発行金額を前年よりも7.1%増加した6兆6515億ウォンに策定した。宝くじ発行額のうち最も多くの割合を占めるロト(オンライン宝くじ)発行額は昨年より7.3%増の5兆4567億ウォンだ。宝くじとロト発行額ともに史上最大規模だ。

    ソウル市中谷洞からロトを買いに来たという70代の男性は、「当選したら老後資金を少しのこして、残りは全部生活が難しい隣人を助けるのに使いたい」とし、「2022年にはコロナが終息し、みんな幸せに暮らして欲しい」と語った。
  • 毎日経済 | パン・ヨンドク記者/イ・ハリン記者 | 入力 2022-01-01 13:26:09