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2017年を最後に司法試験廃止…学校も冷や飯扱い

10年目の休学生、卒業できずにロースクールも行けず 

    △写真=司法試験が2017年2次試験を最後に消える運命の中で、国家試験準備生が崖っぷちに立たされた切羽詰った気持ちで試験を準備している。4日、ある受験生が考試村で有名な新林洞を歩いている[キム・ホヨン記者]

    「Aさんは卒業計画書を学士支援部に提出してください」

    K大学法学科の休学生Aさん(男・28)は、8年間司法試験を準備している。いつものようにAさんは読書室で法典を広げて勉強していたが、突然学校から飛び込んだ文字メッセージのためにため息をつくしかなかった。「まだ、2年しか通っていないのにどうやって卒業計画書を作成しというのか分からない。軍隊もまだ行ってないのに。K大学は2008年にロースクールへと転換し、2018年から法学部の講義を開かないことにした。Aさんが卒業ししようとしても、もはやできない状況に陥った理由だ。

    今年軍隊に行くといっても、転役すれば2017年なのに、3年生を終えると法学部講義がすべて消える。Aさんは「私が入学した2008年だけでも70%は司法試験を準備した」とし、「司法試験にすべてをかけなければならない状況で、復学をすることもできずに困っている」と語った。

    名門大法学科の学生Bさん(33)はまだ大学生だ。3単位だけ修了すると良いが、卒業を先送りして10年の間に司法試験を受験した。早くから就職と方向を変えた友達はもう課長級だが、法曹人の夢を捨てきれず、青春を全て考試村で過ごした。Bさんは1次のみ3回合格したが、いつも2次で挫折した。それでも彼は学校の冷遇が、もっと悲しいという。

    Bさんは「初めての司法試験を準備する時だけでも、学校でインターネット講義支援もしてくれて待遇がよかった」とし、「最近は読書室も奥まった場所に移動してしまい、雨が降っているのに傘を奪われたよう」と語った。

    2017年を最後に司法試験がなくなり、受験生らの凄絶さが増している。1963年に導入された司法試験は、2016年の第1次、2017年の2次試験を最終的に消える。受験生たちに残された時間は、来年の1次試験までに今年の勝負を見なければ、孤立したような気の毒な境遇になる。しかし今年選ばれる人員はわずか150人で、一時の1000人から85%減少した。2016年には100人、2017年には50人だけ選ばれ、今は本当に「針の穴」になった。昨年、司法試験1次受験者は4969人で、今年も似たような水準を維持する見通しだ。

    受験生は、単に公職に対する未練のため考試村を徘徊することがない。ほとんどの年齢は既に30代に近づいて就職が難しく、司法試験にばかり執着した結果、いわゆる「スペック」が落ちて、ロースクールの進学も難しい。受験生キム某氏(29)は、「単位が悪く英語もできないのに学費まで高価なロースクールは考えるだけで夢も見られない」とし、「法曹人の夢をこのまま捨てなければならないのか苦しいだけだ」と述べた。

    事情がこうであるため、司法試験と受験科目が類似した試験に学生たちが集まっている。行政考試、立法考試だけでなく、警察幹部試験、公企業の法律職、公認労務士などが脚光を浴びている。A警察学院の関係者は「警察幹部総合クラスの学生の10%は司法試験で超えてきたと見られる」と明らかにした。

    国会の一角では、与野党を問わず、司法試験を存置しなければならないという声が出ている。ロースクールの導入で経済事情が困難な学生たちに法曹人になる機会を剥奪するといけないという批判を受け入れたのだ。セヌリ党のキム・ハクヨン議員は、昨年司法試験を維持する「弁護士試験法改正案」を代表発議した。新政治民主連合パク・ヨンソン議員は、「予備試験法」を発議したが、合格者に限りロースクール卒業者と同じ資格を付与する制度だ。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-01-05 04:01:01