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秋夕(チュソク)は韓国第2の祝日「皆様に豊かな実りがありますように」

    秋夕(チュソク)は韓国第2の祝日だ。人によっては、ソルラル(旧正月)より秋夕(チュソク)のほうが祝日らしいという人もいる。

    快晴の秋、心の持ちようによっては、家族全員で野や山に出かけることもできる。実際にはこの日、祖先に祭祀(慰霊のために食べ物ななどを捧げる儀式)を捧げて、亡くなった人の魂を慰労するためにお墓に行くため、祝日の持つ意味事態はソルラルより大きくなる。いくらケチでも、この日は倉を開けて貧しい隣人を助ける。秋夕に食べる韓国のお餅「松餅(ソンピョン)」も人夫と奴婢に贈るために作られたものだ。

    そのため、「これ以上でもなく、これ以下でもなく、つねにハンガウィ(秋夕の別名)のようであれ」ということわざもあるくらいだ。

    秋夕、韓国では短くても3日間が休日となる。秋夕を挟んで前後2日が法定休日になるのだが、これは帰省する人たちにより、民族大移動が行われるためだ。毎年、交通渋滞が起きるため、1日や2日の休日では故郷に行って来ることが難しいことからとられた措置だ。実際、1993年には大田万博まで重なり、最悪の交通渋滞が発生して帰省客は高速道路の上に車を止めて、食事をしたほどだ。(下の写真)

    • < 最悪の交通渋滞が発生した1993年の秋夕の高速道路の様子 >

    今年は振替休日が加わり、9月26日から29日まで4日間が赤い日になった。昨年も土日月火の4日間が連休となったが、振替休日が発生して公務員と学生、そして一部の会社員が5日間の連休を謳歌した。

    最高の秋夕の連休は、その当時に祝日だった、国軍の日(10月1日)と開天節(10月3日)、ハングルの日(10月9日)が重なって、信じられないほど長い連休となった年だ。

    このため、「あまりに休日が多い」という企業所有者らの不満が噴出し、国軍の日とハングルの日が祝日から除外されるきっかけになった。

    秋夕はソルラルとともに、主婦たちが疲弊して病気を患う日でもある。宗家の長男の嫁なら、秋夕連休に手に水ぶくれができて、腰がちぎれるほどの痛みを患うような大量の家事をこなさなくてはいけない。そのため、嫁姑間の葛藤も少なくない。このような祝日のストレスが今年の秋夕には少なくなることを願ってみる。

    日本には新暦の8月15日に韓国の秋夕のような、お盆があると聞いた。韓国と同じ日に連休を楽しむことはできなくとも、五穀が熟す季節に、外的にも内的にも豊かな実りがあることを祈る。もっとコリアが読者の皆様へ送る気持ちだ。
  • O2CNI_Lim, Chul | 入力 2015-09-26 08:00:00