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「60万ウォンでOK」韓国語教師資格は誰でも取れる?

    「韓国語教員実習もオンラインで可能です。家で一人で外国人の前にいると過程して10分程度韓国語を教える映像を撮影、提出すれば結構です」。去る6月、Tオンライン韓国語教育機関の関係者は6ヶ月間で総60万ウォンを投資すれば韓国語教員3級の資格を取得できると熱弁した。応募資格制限が全くない韓国語教員3級はオンラインで100%養成過程120時間の履修が可能だ。この過程に含まれる教員実習さえもパソコンの前で進行される。

    韓国語、ハングルを母語として使用しない外国人、在外同胞を対象とした韓国語を教える韓国語教師の資格に対する論難が激しくなっている。短期間で安価に資格を獲得できるという噂に乗りながら、私設オンライン韓国語教育機関が雨後の筍のように発生している。オンラインで韓国語教員の資格を取得できる「遠隔生涯教育院」がインターネットポータルサイトに少なくとも10数個検索された。

    最近、結婚移住女性とその子供たちのための韓国語教室が増加し、海外の韓流熱風など様々な需要があると韓国語教員の資格が有望な国家資格として浮上した。国立国語院によると、韓国語教員資格取得者は2008年842人から昨年4556人に急増し、養成機関もやはり2008年54カ所から昨年177カ所に増加している。

    このような勢いは「小学校および中・高等学校(国語)正教師資格証」とは比較にならないほどに、ずさんな韓国語教師の資格要件が理由のひとつになっている。国語正教師資格証は教育科学技術部が資格を与える一方、韓国語教員資格証(1、2、3級)は文化体育観光部が資格を与える。韓国外国語大韓国語教育科のホ・ヨン教授は「今ほど多文化家庭に関心が多くなかったときに教育部にてそこまで韓国語教育に気を使うことができず、韓国語教育が公教育システムに入ることができないことが決定的だ」とずさんな資格要件の原因に挙げた。

    しかし、韓国語教員3級資格証の取得者もやはり、外国語としての韓国語授業が解説された国内外の小・中・高校の教団にも立つことができる。このような点からも、ふたつの資格証間の顕著な違いは納得しにくいという指摘も提起されている。

    国立国語院にて正式に認可された場所でこそ、韓国語教員養成課程履修が可能であるが、国立国語院は私設オンライン教育機関に対する統計資料さえも出さずにいるものと取材の結果明らかになった。国立国語院関係者は「韓国語教員養成課程教育機関に対する全般的な統計は出しているが、その中にオンライン教育なのか、そうでないのかは別途区分していない。養成課程申請書にもオンライン・オフライン教育を別途区分しておらず、実習をオンラインで進行したのかどうか知ることは出来ない」と話した。

    もちろん、韓国語教員3級資格証のためには韓国語教員養成課程120時間を履修し、韓国語教育能力検定試験に合格せねばならない。1年に1度行われる検定試験にて100点満点中60点を通過せねばならない。合格率は40%前後だ。

    続けて面接が10分程度行われるが、この面接は「韓国人であれば誰でも通過可能」だと、ある私設教育院の関係者が耳打ちした。個人資格に対する審査というよりも、形式的な手続きに過ぎないという。その後、書類審査を経れば資格を取得できる。

    韓国外国語大学教育科のイム・ギョンスン教授は「政府が自国民に対して教育することには厳格な資格基準を置いているが、外国語としての韓国語にはそれほど大きな期待や資格比重を置いていない状況」だとし、「政府の政策上、オンライン韓国語教員養成課程履修を許可するかどうかは少なくとも大きな枠組み程度は定める必要がある」とした。
  • 毎日経済_パク・ユンイェ記者 / イ・ユンシク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-10-08 14:55:11