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高麗大の奨学金制度改編に賛否両論
- 「米国アイビー・リーグの大学にも成績奨学金はない。勉強ができるからとお金で見返りを受ける体制ではなく、学生達が秀でた人材として成長できるようにプログラムを設ける方向で、奨学制度を全面改編することにした」
高麗大学校のヨム・ジェホ総長が去る14日に、成績奨学金を無くす代わりに低所得層を対象にした奨学金を増やすと発表した。先立って、西江大学と梨花女子大学も在学生の成績奨学金を来年から一部無くし、福祉奨学金を増やすなどの動きを見せており、今後の大学の奨学金制度が少しずつ変化するのかに注目が集まっている。
2016年度から適用される高麗大の奨学制度改編案は、▲学生自治・勤労奨学金（自由奨学金） ▲経済状況が厳しい学生が個別に申請する必要基盤奨学金（正義奨学金） ▲グローバル体験提供などのプログラム奨学金（真理奨学金）など、3つだ。
高麗大はこのため、来年度の奨学金予算（合計359億ウォン）のうち、35億ウォンは自由奨学金、200億ウォンは正義奨学金、100億ウォンは真理奨学金にそれぞれ割り当てた。全体の奨学金の規模が今年の予算（333億ウォン）より約7％増えた数値だ。年間27億~28億ウォンずつを支給していた成績奨学金は、来年度の24億ウォンを最後に中断される。新入生対象の入学成績優秀奨学金は現行維持される。
成績奨学金を廃止する代わりに基礎生活需給対象の低所得層の学生には毎月生活費を追加で支給する方針だ。奨学金の支給対象などは新しく設置せれる奨学金審査委員会で個人の事情を検討して決定し、最小限の成績基準を設ける方向で調整していることが分かった。今後、低所得層の学生は登録金（学費）100％の減免を受けるとともに、毎月生活費30万ウォンと寄宿舎費全額の支援を追加で受けることになる。現在、時給5800ウォンの勤労奨学金も1万ウォンへと上げる方針だ。
一方、去る14日、高麗大の総学生会は、ヨム総長の記者懇談会が開かれる直前に記者会見を開き「一方的な奨学金制度改編案発表は大学の構成員である学生を無視した権威主義的な独善」とし、制度改編過程を批判したりもした。これ以外にも、ツイッターやフェイスブックなど、SNS上では成績奨学金と低所得層奨学金が共存することはできないのか、逆にこの機会に登録金を下げて、学生の全員が奨学金の恩恵を受けることができる方法はないのかなどの意見があった。 - 毎経ドットコム イ・ミヨン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-10-17 10:01:02
