記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
ニュース > 総合

カレンダー印刷会社、注文が半分に…従業員の解雇や廃業が続出

    「こんな不況は初めてです。一生懸命、機械を回すときなのに、従業員の解雇を心配しなくてはいけない情況だから…」

    年末になると、季節性の商売で「一瞬にして輝く売上」を収めるカレンダーの印刷会社に構造調整の風が吹いている。

    得意先であり、「大手」の顧客である企業が昨年よりも数量を大幅に減らしたり、注文を諦めたりしたことで、激しい不況に苦しんでいる。これにより、カレンダー印刷のメッカと呼ばれるソウル市乙支路一帯の印刷通りでは、廃業する業者が続出している。

    20日、ソウル市の印刷協同組合によると、ここ数年、廃業する業者が続出しながら、全体で2000社の会員のうち、600社が消えて1400社だけが残った状況だ。カレンダーの印刷会社とって「救世主」のような存在だった市中銀行はもちろん、地域商圏内の収入が良い「優良」小商工人たちの中でも、今年は広報・マーケティング用のカレンダーの注文を放棄したところが少なくないという話だ。実際、ソウル市江西区のある都市銀行の支店関係者は、「支店ごとに3000個ほど本店から渡されていたカレンダーの数量が、今年は半分にもならない」と述べた。

    サムスングループも重要な顧客と各界の著名人のためにサムスン文化財団で5万部ほど作っていた別名「VIPカレンダー」を作成しないことにした。李健煕(イ・ゴンヒ)会長夫人であるリウム美術館のホン・ラヒ館長が直接監修するカレンダーとして知られている。サムスングループは、主要系列会社から要請される需要が減ったことから、製作しないことにしたと説明した。

    特に大企業が注文数量を削減したと同時に、価格が安い低品質の紙を選択するなど、「低仕様」のカレンダーを要求しながら、印刷業界の年末カレンダー景気は最悪の状況に至っているという説明だ。乙支路で40年間印刷所を運営してきたチュさん(55・仮名)は、「安いカレンダーの需要により収益率は半減ではなく、4分の1水準に減った」とし「このため、従業員3人をすべて解雇し、私一人で機械を回してている」と話した。印刷機の稼働率が低下し、10坪余りのこの印刷所の窓ガラスには、「工場を一緒に使われる方」という案内が貼られていた。

    忠武路の印刷会社の関係者は、「カレンダーに使用されるイメージも高価な海外の画像の代わりに安価な国内用を探す事例が増えてきたことも、今年の注文の特徴」とため息をついた。
  • 毎日経済 ソ・テウク記者、パク・ユング記者、ペク・サンギョン記者、カン・ヨンウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-12-20 17:16:37