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北朝鮮に携帯電話ブーム、需要多く機器は不足…平均1年は待つ

    金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1秘書の執権以降、確実に変わった平壌の風景のうちの一つが携帯電話ブームだ。現在、北朝鮮では高額を支払うにもかかわらず新しい携帯電話を開通(使えるように)するために平均1年も待つほど、住民の「モバイルライフ」への熱望が高いことが分かった。

    20日、KDB産業銀行が発行した「KDB北韓開発」は、貿易業に従事していたが最近入国した脱北民のAさんとの深層インタビューを通じて、北朝鮮の住民の携帯電話開通・使用過程を具体的に紹介した。 Aさんはインタビューで、「北韓(北朝鮮)では内閣機関の逓信省を通じて、主に中国・エジプト産の携帯電話機器を宣伝する」とし、「携帯電話の購入募集は、各地域の工場・企業所単位で行われる」と明らかにした。携帯電話を申請するときは、△名前・住所、△工場・企業所の支配人のハンコ、△該当の保安院・保安指導員(保安担当者)のハンコ、△申請者の公民証番号(住民登録番号に該当)を要求するという。

    特にAさんは、「北韓でも携帯電話の需要は多くて機器は不足し、新しい携帯電話を開通するには平均1年は待たなければならない」と、携帯電話に対する北朝鮮の住民の人気は爆発的だと強調した。これは1970年代の韓国で、自宅に電話を開通するために大枚を支払って一年ほども待った状況と大きく変わらない。

    これと関連して去る10月、国家情報院は「北韓住民の携帯電話開通台数が370万台を超えた」と明らかにした。

    金正恩第1秘書の政権直前は100万台にもならなかった北韓内の携帯電話は、4年めで400万台を見通すほどに急増したわけだ。

    北朝鮮では新しい携帯電話を開通する代わりに、中古の携帯電話の売り買いで「名義変更」を行う市場も幅広く形成されているとAさんは明らかにした。一般に、地域の逓信所(郵便局)の前に携帯電話の名義変更をしてくれる個人業者が出ていて、これらに30ドルほど支払うと使用者名義を変えてくれて、携帯電話を開通してくれるということだ。

    キム・ギュヨンKDB産業銀行研究委員は、「モバイル機器の使用が普及し、北韓住民の意識もさらに急速に開放するものと見られる」と展望した。
  • 毎日経済_キム・ソンフン記者 / 写真=photopark.com | (C) mk.co.kr | 入力 2015-12-20 17:24:21