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キム・ジョンウン第一書記の誕生日に「恐怖の拡声器」…1日2~6時間ずつON
核実験批判・人権弾圧実態から流行歌「百歳人生」まで
- △ 北朝鮮の4回目の核実験に対応するために8日、政府は昨年の「8・25合意」以後停止していた対北拡声器放送を再開した。この日の午後、京畿道漣川郡中部戦線の対北拡声器放送室で、陸軍の将兵が放送機を操作している。
北朝鮮の4回目の核実験に対応するために、8日の昼12時から前方地域で対北拡声器放送が136日ぶりに再開された。金正恩（キム・ジョンウン）労働党第1書記の誕生日に再開された対北朝鮮放送は、北朝鮮の体制を批判し、韓国の実状を知らせる内容を盛り込んでいる。軍関係者はこの日、「韓国で発生したニュース、韓国の発展の姿、北朝鮮の実状などを盛り込んだ内容を放送する」とし「南北同質性回復および北朝鮮体制批判も含まれている」と述べた。
この関係者は、「韓国の実状を伝達し、興味誘発のために最新曲を放送したりもする」とし「K-POPのガールズグループであるヨジャチングの『今日から私たちは』とエーピンク（Apink）の『私たち、ただ愛せるようにしてください』も放送する」と説明した。最近、人気を集めているイ・エランの『百歳人生』も放送されると、この関係者は付け加えた。
キム・ジョンウン体制批判に対しては、北朝鮮が経済難にもかかわらず4回目の核実験を強行するなど、住民の生活をさらに貧しくする政権だと指摘する内容だと伝えられた。国防部の関係者は、「対北拡声器放送は北朝鮮住民の人権に対する弾圧などに言及しつつ、4回目の核実験を行った状況が含まれる」とし、「経済的に困難な状況で核開発をすることにより、経済をさらに困難にするという内容を放送する」と語った。国防部の関係者は「北朝鮮体制を批判する内容を含み、放送内容によってはキム・ジョンウンを批判する内容も含む」と説明した。
対北拡声器放送はFM放送「自由の声」を送出する。軍は前方の各部隊に設置された放送施設ごとに、1日2～6時間放送することが分かった。軍関係者は、「対北拡声器放送は昼と夜を問わず、不規則に稼動する」と説明した。対北拡声器は出力を最大に高めた場合、夜間には約24キロメートル、昼間には10キロメートル以上離れたところまで音響を送出することができる。軍は高性能の移動式拡声器6台も投入するということが分かった。
軍は昨年8月、北朝鮮拡声器設備の移転を要求する請願が提起された仁川市江華郡喬桐島の対北拡声器は、すぐには稼動しない方針だ。軍関係者は、「今日、喬桐島の対北拡声器は放送しない」とし「移動式拡声器を活用して放送する予定」だと語った。軍当局は放送再開とともに、北朝鮮軍の挑発に備えた監視・警戒態勢を強化している。軍関係者はこの日、「最前方10カ所で一斉に拡声器放送が始まっただけに、北朝鮮軍の挑発に備えた万全の監視・警戒態勢を整えている」と明らかにした。この関係者は、「音響送出を邪魔しない範囲内で、対北拡声器の周辺に隠・掩蔽施設を構築した状態」だとし、「将兵安全のための措置も完了した」と説明した。
北朝鮮軍は核実験後、対南監視を強化して最前線の一部砲兵部隊の火力と兵力を増強したことが分かった。国防部の関係者は、「北朝鮮軍が前方地域に対する対南監視および警戒を強化している」とし、「一部部隊の人員配置も増やし、核実験と合わせて内部勤務も強化している」とした。
拡声器放送が再開され、接境地域の住民の緊張感も高まっている。軍はこの日の午前、住民の避難所施設を点検し、住民に緊迫な状況になれば避難所に移動してほしいと頼んだ。
一方、この日の接境地域の安保観光地の運営が全面中断されて、前方部隊の将兵の外出・外泊が中断された。安保観光は暫定的に中断されたが、開城工業団地の従事者らの入・出境は円滑に行われている。坡州市はこの日の0時から、軍部隊の要求に応じて観光客の安全を憂慮し、当分の間は第3トンネルと都羅展望台など、民間人出入統制線（民統線）の以北地域の安保観光を中断した。 - 毎日経済 アン・ドゥウォン記者 / 写真＝写真共同取材団 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-01-08 15:52:19
