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北、前方で拡声器放送…「体制宣伝と朴大統領非難」
韓国軍、4日連続の対北拡声器放送…挑発に備えて最高警戒態勢を維持
- 北朝鮮はわが国の対北拡声器放送に対応して、休戦ライン付近の複数の場所で対南拡声器放送を行う情況が捕捉されたと伝えられた。ただし北朝鮮の拡声器放送はほとんどが正確に聞き取れず、風の方向や気象条件により間欠的に放送内容が聞こえている。
政府のある関係者は11日、「北韓(北朝鮮)は初め2カ所で拡声器放送を行っていたが、今では複数の場所へと拡大したようだ」とし、「事実上、われわれが拡声器で放送を行うすべての地域で、対南拡声器放送を行う情況が現れている」と明らかにした。北朝鮮の拡声器の出力は非常に弱く、全体的な放送内容は聞こえないが、北朝鮮側が拡声器の方向を南側に向けたり、風の方向と気象状況に応じて聞き取ることができたりするとこの関係者は伝えた。
北側の拡声器放送の内容は、ほとんどが金正恩(キム・ジョンウン)第一委員長を称賛する音楽や体制を宣伝する内容で、ときおり朴槿恵(パク・クネ)大統領を誹謗する内容も一部聴取されることが分かった。政府のまた別の関係者は、「北韓は去る8月、われわれが拡声器放送を再開した後に中断したとき、それなりに独自の拡声器も準備しておいたようだ」とし、「電気の事情からなのか、拡声器の性能のせいなのかは分からないが、出力がとてつもなく弱い」と説明した。
わが軍はこの日、4日連続で拡声器放送を続けている。最前方の10カ所あまりで実施されている拡声器放送には、最新歌謡と天気やニュースなどを初めてとして、北朝鮮の最高指導者である金正恩第一委員長を直接狙った批判内容も含まれている。金正恩第一委員長に対する一方的な罵倒にとどまるのではなく、具体的な証拠と論理で裏付けして興味を誘うようにしたため、威嚇的な心理戦だとする評価が出ている。
軍は北朝鮮軍の挑発可能性に備え、最高警戒態勢を維持しつつ監視・警戒を強化している。 - 毎日経済 デジタルニュース局 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-01-11 08:13:21