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米国務長官「北、核放棄すれば平和協定の議論可能」…対話再開なるか

ケリー米国務長官…「北、核放棄時には不可侵条約も可能」 

    ジョン・ケリー米国務長官は11日、「北韓(北朝鮮)が核を放棄すれば、相互不可侵条約を含む平和協定を議論できる」という前向きな立場を示した。

    李洙墉(リ・スヨン)北韓外相のニューヨーク訪問が差し迫った状況で、ケリー長官がこのような発言を行ったことによって北・米対話の再開可能性に焦眉の関心が集まっている。

    ケリー長官はこの日、主要7カ国(G7)外相会議の閉幕後に日本の広島で開かれた記者会見で、「北韓が非核化交渉に応じるという決定を下すなら、どんな内容の会話も可能だ」とし、「韓半島の平和協定と不可侵条約はもちろん、経済的支援と北韓が国際社会に復帰することに対して歓迎する準備もできている」と述べた。これとともに、ケリー長官は「すべてのことは北韓の真正性のある核放棄の意志にかかっている」と付け加えた。

    北韓は最近、米国に向かって「対話」をかかげたことに対し、米国の高位層がはじめて見せた肯定的な反応だ。ただしケリー長官は、北韓が継続して核とミサイル開発の試みに乗り出せば、国連安全保障理事会の対北制裁を超える追加制裁措置を断行するという点を欠かさなかった。

    ケリー長官は「安保理の決議案に含まれなかったいくつかの追加制裁措置がある」とし、「これを施行するかは北韓が今後どのような行動をとるかにかかっている」と強調した。

    またケリー長官は、韓半島のサード(THAAD/高高度ミサイル防衛システム)配置による中国側の反発を意識して、「北韓の核とミサイルの脅威に対応するために、韓半島へのサード配置の可能性について議論中」だとし、「これはあくまでも防御的なシステム」だと強調した。

    ケリー長官が対話の可能性を示唆した中で、リ・スヨン北韓外相が来週にニューヨークを訪問することが伝えられ、国連の内外でリ外相の動きに関心を示している。リ外相がニューヨークを訪問することは、昨年9月の国連総会への出席以来7ヶ月ぶりだ。

    • < 李洙墉北韓外相 >

    ステファン・デュジャリック国連スポークスマンは11日、「リ外相は22日に開かれるパリ協定の署名式に参加する予定」だと述べた。この行事は昨年12月、パリの気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)で加盟国が採択したパリ協定に対し、当事国が高官を派遣して署名する手順だ。通常は長官級以上が参加するこのイベントに、リ外相が出席することになった。リ外相は、2014年9月の国連総会に北韓の閣僚級としては15年ぶりに参加したことに続き、昨年の国連総会にも姿を現したことがある。

    リ外相の国連での動きが特別な興味を起こさせる理由は、国連安全保障理事会が北韓の核実験と弾道ミサイル発射に対抗して、高い強度の制裁案を稼動中だからだ。北韓は安保理の制裁が施行されてからひと月あまり後の4日、国防委のスポークスマン談話を通じて「一方的制裁よりも安定維持が急務であり、軍事的圧迫よりも交渉の準備が根本的な解決策」だと強調し、対話を再開する余地を示唆した。

    このため、リ外相は今回のニューヨーク訪問の期間に潘基文(パン・ギムン)国連事務総長や米国高官級関係者との面談を通じ、デッドロックに陥った朝・米の対話再開の可能性を整えられるかが注目される。パン事務総長は2014年と昨年、リ外相が国連本部を訪問した際にすべての議論に応じただけに、一対一の面談が実現する可能性が高いという観測だ。

    ケリー長官などの米国高官と会うのかも変数だ。ただ、米国は北韓との対話自体を拒否してはいないが、北韓が非核化に真正性をまず見せなければならないという主張であり、双方の間の出会いが実現する可能性は大きくないというのが大方の診断だ。
  • 毎日経済_ニューヨーク=ファン・イニョク特派員/ワシントン=イ・ジンミョン特派員 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-04-12 17:46:19