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「大統領選挙に出馬するか」の質問に潘基文国連事務総長はいまだNCND

コリア・ソサエティー晩餐会で「有終の美を収められるように助けがほしい」 

    △写真=国連事務総長が18日(現地時間)、米ニューヨークで行われたコリア・ソサエティー年次晩餐会で基調講演をしている。

    潘基文(パン・ギムン)国連事務総長が来年の大統領選挙出馬の可能性を問う質問に肯定も否定もしない従来の話法(NCND:neither confirm nor deny)を固守した。

    潘事務総長は18日(現地時間)、米国ニューヨークプラザホテルで開かれたコリア・ソサエティーの年次晩餐会で韓国特派員らと会い、「国連事務総長の任期が7カ月残っている」とし、「有終の美を飾れるようにたくさん助けてもらえるとありがたい」と明らかにした。「来年、韓国政治の発展のために寄与するか」という質問にこのように答えた。

    彼は続いて「いろいろ話をすることが国連事務総長としてする仕事に役立たない」と付け加えながら、大統領選挙出馬に関連する推測を自制してほしいと頼んだ。しかし、潘事務総長のこのような発言は、「出馬しない」という否定の答えでないという点で、まだ余韻を残すという解釈が少なくない。

    潘事務総長は、来週の韓国訪問時に高位政治家に会う計画があるのか​​という質問にも「全くない」としながら、「公式日程を除けば、ソウルにいる母に会うなど、静かに過ごして戻って来るだろう」と答えた。

    潘事務総長はこの日の演説で、北朝鮮に追加挑発を慎むことを改めて求めた。彼は「国際社会の継続的な努力にもかかわらず韓半島(朝鮮半島)の緊張が緩和されておらず、北韓(北朝鮮)が核実験と弾道ミサイル発射実験を継続している」とし、「北韓は国際社会が付与した義務を守り、国際社会との交渉テーブルに戻ってくることを望む」と伝えた。

    今年末に10年の任期を終える事務総長の業績として、昨年、劇的に妥結されたパリ気候変動協定(Paris Climate Change Accord)と持続可能な開発目標(SDGs)を挙げた。特に、気候変動協定は175カ国が署名し、国際協定としては世界記録だと意味を付与した。この日の晩餐会には、フィリピン駐在米国大使に指名された米国務省の対北朝鮮政策特別代表のソン・キム氏とヴァン・フリート賞を受けたポスコのクォン・オジュン会長らが出席した。

    潘事務総長はこの日午前、米国ニューヨークコロンビア大学の卒業式で名誉博士学位を受けた後、演説を通して「気候変動協定を否定する政治家には票を与えずに、持続可能でないものは買わない、どうかお願いだから照明を消灯してほしい」と話し、学生から歓呼を受けた。このような発言をめぐり、一部ではドナルド・トランプを狙って批判したのではないかという解釈が出ている。

    トランプは、前日のロイター通信のインタビューで、気候変動協定について「あまり好きでない。一方的な協定で、米国に良くない」とし、「私はこの問題を非常に真剣に見極めるつもりで、少なくとも再交渉に乗り出すだろう」と明らかにした。
  • 毎日経済 ニューヨーク=ファン・インヒョク特派員 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-05-19 16:37:18