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補正予算に匙をのせた政治
- 政府が補正予算を編成するかどうかで苦心している中で、野党はヌリ課程（3~5歳の無償保育）と青年雇用予算を補正予算に必ず含むべきだと「くさび」を打ち込んで乗り出した。また、社会間接資本（SOC）の投資比率が高くなる補正予算の特性上、今後の国会審議の過程で（議員が選挙区に関連する予算やばらまき予算を会議の間に紙に書いて伝える）「チョクチ（メモ）予算」が横行するだろうという見通しがすでに出されている。企業の構造調整による経済的影響を軽減するという当初の目的は影も形もなく、補正予算は「船頭多くして…」のすがただ。
< 補正予算関連の与野3党の立場 >
共に民主党の金政祐（キム・ジョンウ）政策委副議長は20日、毎日経済新聞との通話で「共に民主党の政策委は今週、補正予算案に関連する要求案を公式に発表する」とし、「ヌリ課程予算や青年雇用関連の予算、構造調整に関連する予算など、3大予算は必ず反映しなければならないというのが共に民主党政策委の立場」だと語った。
ヌリ課程予算の場合、政府が来年から各市・道の教育庁に送る交付金のうちの一部を特別会計とし、ヌリ課程の予算編成を義務化する法案を提出した状態だ。毎年繰り返される「予算編成の責任は、中央政府と地方教育委員会のうちのどちらにあるのか」という議論をなくすためだ。
企画財政部の高位関係者は「ヌリ課程の場合、補正予算の要件自体にも合わないうえに、法的に問題の素地がある」とし、「青年雇用の場合、すぐさま効果を得るところに金を使う補正予算の特性から正規職を増やすことはできないため、実効性が小さいことは事実だ」と語った。現在、企画財政部はいままさに急がれる、造船業種の失業者のための雇用創出用のSOC投資を中心に補正案を作成していると伝えられている。
専門家らも補正予算が「政治的譲歩」に変質することを懸念している。キム・ジョンシク延世大教授は、「補正をするならば景気を生かして雇用を創出できるSOC事業に集中しなければならない」とし、「福祉側の支出が増えれば、景気浮揚効果は小さくなる確率が大きい」と指摘した。
そのうえ、共に民主党は構造調整の財源準備のための補正予算の前提条件として「責任追及」を掲げており、補正編成と聴聞会の実施を連携する戦略を駆使する可能性もある。この場合、補正予算編成のゴールデンタイムをのがすこともあるという懸念も出ている。 - 毎日経済_チョ・シヨン記者／パク・スンチョル記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-06-20 17:54:19
