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トンネルを過ぎるとそこにはポケモン!束草に集まったゲーム族

◆ 「ポケモンgo」シンドローム ◆ 

    • < 最多使用アプリになった「ポケモンGO」 >

    高速バスが彌矢嶺(ミシリョン)トンネルを過ぎると、あちこちで「おい、ついに出たぞ、出た」という声が聞こえた。「ポケモンgo」ゲームを楽しむために江原道の束草(ソクチョ)に向かっている、いわゆるポケモンハンターたちの叫びだった。

    13日、ソウル市の江南高速バスターミナルは、朝早くからの人出で大変な混雑だった。夏休みシーズンではあるが、平日にこんなに多くの人が集まるのは異例だ。満席が続いてしばらく待って乗ったバスは、10代後半から20代前半の大学生が多く目についた。彼らの全員がスマートフォンを取り出して、熱心に何かをしていた。先週から全世界でブーム現象を生んだ、日本の任天堂のスマートフォンゲーム「ポケモンgo」だった。

    グーグルマップを基盤に行われる拡張現実(AR)ゲームのポケモンgoが、全世界を席巻している。去る7日、米国市場に正式リリースされたこのゲームは、5日めで約750万ダウンロードされ、売上額も一日平均100万ドル(約11億5000万ウォン)を記録したと分析された。年間で計算すればなんと10億ドル(約1兆1500億ウォン)に達する。利用者たちがアプリを無料でダウンロードするが、アイテムは有料で購入するからだ。アプリの平均利用時間も約43分で、米国代表のソーシャルネットワークサービス(SNS)のワッツアップ(30分)やインスタグラム(25分)を超えて、一気に代表「モバイルアプリ」になった。

    米国では、ポケモンを捕まえるために最大で数百人の利用者が集まって事故まで発生するやいなや、サンフランシスコ警察は「ポケモンgo熱風がサンフランシスコの街を強打している。ポケモンで戦闘を行ない訓練させて捕獲する時も、現実の世界にいるという点は忘れてはならない」とし、7項目の「ポケモンgo安全上の注意」を発表した。

    ポケモンgoの例外地帯として知られていた韓国も、一歩遅れて熱風に包まれた。このゲームは任天堂がiOS(アイオーエス)とAndroid(アンドロイド)用に発売したが、まだ韓国では出なかった。ところが去る12日夜から、江原道の束草や襄陽(ペヤン)などでこのゲームが可能だというニュースがSNSに乗って伝播し、ゲームマニアたちが朝早くから荷物をかかえて束草行きのバスに乗り込むなど、「ポケモンgoシンドローム」が起きてている。

    バスで出会った大学生のイ・チャンフン君(19)は、「ポケモンゲームは最も最近作の第6世代までプレイしてみた」とし、「束草にもポケモンが時間帯によってたくさん出てくるアタリがあるようだが、いまは束草コエックスにポケモンが最も多く出ているという」と明るい表情で語った。専門家らは、ポケモンgoゲームはスマートフォン市場の飽和以後、スランプに陥った世界のモバイル業界で一大転換点になるだろうと分析している。拡張現実(AR)技術に「ポケモン」というコンテンツが融合され、利用者が爆発的な反応を見せているからだ。

    市場調査専門機関(マーケットアンドマーケッツ・デジタル・キャピタル)は、AR市場が今年から毎年70~80%ずつ成長し、2022年には798億~1200億ドル(約92兆~139兆ウォン)規模に拡大するとの見通しを出した。

    韓国のモバイル産業に及ぼす影響も少なくない見通しだ。遅れていた国内のAR分野に対する技術投資を、大幅に拡大するきっかけになることがありうるという分析だ。
  • 毎日経済_シリコンバレー=ソン・ジェグォン特派員/束草=ヨン・ギュウク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-07-14 00:06:26