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中国大使館、韓国人に対する商用数次ビザ発給を事実上中断
◆ 中国、数次ビザの発給を停止 ◆
- 中国大使館が韓国人に対する商用数次ビザ（Multiple Entry Visa）の発給を事実上中断した。中国大使館側が数次ビザの発給を中断した理由は知らされておらず、一時的な中断であるのかも、現時点では確認されていない状態だ。
最近、韓国政府が「高高度ミサイル防衛システム（THAAD／サード）」の配置を決定した後、中国の政府と世論が強く反発している中で突然浮上した今回のビザ発給制限措置は、韓国に対する報復の信号弾ではないかという懸念が出てきている。
3日、複数の中国ビザ発給代行業者によると、この日から数次ビザの発給業務が暫定的に中断された。 2日午後7時頃、中国大使館はこれらの代行業者に中国の数次ビザの発給を全面中断すると、電話など口頭で通知したことが分かった。
あるビザ代行業者の関係者は、「2日にとつぜん中国大使館が数次ビザの発給を中断したという連絡を受けた」とし、「公文書や今後の計画などについての言及がなく、当分のあいだは数次ビザの発給は不可能な状況だ」と明らかにした。
駐韓中国大使館はビザの発給業務の一部を代行業者に一任している。韓国国民や旅行会社が代行業者にビザを申請すると、代行業者が中国大使館を通じてビザの発給をやりとりする方式だ。とつぜんの通知を受けた代行業者らは、この数次ビザの発給停止のニュースを急いで発表した。
ビザ発給代行会社であるビザ・バンクはこの日、ホームページの「2016年8月3日から中国の商用ビザ中断」という公示文を通じて、「中国の商用ビザに必要な招請状の代行中断で、8月3日からすべての商用ビザの発給が中断しました。観光ビザまたは別紙ビザで申請しなければなりません」と案内した。加えて、「正確な理由は明らかにされなかったが、サード問題の影響も中断の理由のようだ」と雰囲気を伝えた。
ハナツアーとモドゥツアーなど、国内の旅行代理店も中国の商用数次ビザの発給が暫定中断されたことを一斉に発表した。
数次ビザは特定期間（一般的には1年）内に、回数に制限なく中国を出入りできることを許可するビザだ。中国を相手に事業を行う企業や留学生・芸能人などは数次ビザを利用することが知られている。一方、中国を旅行する旅行者は、一回だけ中国に入国できる「単次ビザ」を取得する。中国が韓国人に対する数次ビザの発給を中断したのは、2008年の北京オリンピックを控えてセキュリティ上の問題で中断したことに続き、今回が2度目だ。
外交部のある当局者は、「一部の旅行会社がこれまでのミスなどで一定期間、ビザ発給の代行業務を制限される場合はあるが、中国政府の次元で政策的にビザ発給を制限した事実はない」と語った。
しかし、駐韓中国大使館はある程度制限した事実を是認した。駐中韓国大使館の関係者は、「数次ビザの発給停止ではなく、ただ手続きを厳格にしたものであり、これまで旅行代理店を通じて乱発されたことを正すという次元」だと説明した。 - _アン・ドゥウォン記者／ソ・テウク記者 | 入力 2016-08-03 22:18:13
