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セミの襲撃…あれこれと眠れない都市

「ただでさえ熱帯夜で大変なのに」騒音被害の訴えが急増 

    都心のヒートアイランド現象と地球温暖化などにより気温が上昇し、アパートなどの住宅地域に生息しているセミの数も以前より大幅に増加し、ただでさえ眠れない都市人のストレスが大きくなっている。セミの数の増加がセミの鳴き声を大きく増幅させ、一部の地域ではその程度が深刻化し、「セミの騒音」の被害者が続出しているということだ。

    住民らもセミの騒音が原因で、不快感を感じているのは同様だ。アパートのすぐ前に庭がある棟の場合、1~3階はドアを閉め、家の中にいてもあまりにも大きなセミの鳴き声のために眠れない日々を送っている。キムさん(40代後半 / 仮名)は、「夫は最初からイヤープラグを差し込んで寝る」と話した。少し不便でも、寝られずに次の日のスケジュールを台無しにするよりはましであるためだった。

    猛暑もまた、住民らがセミの騒音が原因で苦しまなければならない不便のうちの1つだ。いくら暑くても窓を開けた瞬間、セミの鋭い鳴き声が家の中の奥まで入ってきて、窓を開けられないためだった。小学生の子どもを持つキムさん(40代 / 仮名)は、「上の子の場合、暑くてもドアを閉めて勉強する」とし、「あまりにも『ミーンミーン』と鳴くため、今やセミが鳴いていなくても『幻聴』が聞こえる状況だ」と極度のストレスを訴えた。

    このようなセミの数の増加は、最近の都心のヒートアイランド現象と無関係でないことが確認された。ヒートアイランド現象とは、都市の中心部の気温が周辺地域よりも著しく高くなる現象をいう。実際、ソウルでヒートアイランド効果が高い地域の1平方キロメートルあたりのセミの数が、ヒートアイランド効果が低い地域よりも17.7倍多いということが分かったという梨花女子大学エコ科学部のチャン・イグォン教授(49)の昨年の調査結果は、気温の上昇とセミの数の増加の密接な関連性を示す。

    国立生物資源館のキム・テウ博士(47)は、「昆虫は変温動物であるため、天候が暖かく湿気が多いほど住みやすい。地球温暖化で気温が継続して上がっていることで、セミの数が増えたと十分に考えられる」と言及した。

    区庁に苦情を入れてみても受理さえされない。セミの騒音が法律で規定する規制対象の騒音ではないためだ。騒音振動管理法は、人、動物、昆虫の騒音は生活騒音の規制対象から除外している。
  • 毎日経済 ユ・ジュンホ記者 / パク・ジョンフン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-08-08 17:24:25