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遺伝情報活用した「カスタマイズ診療時代」を拓く
- ■ 朴大統領、科学技術戦略会議を主宰△写真=10日に開かれた第2次科学技術戦略会議に出席した朴槿恵（パク・クネ）大統領が冒頭発言を行っている。 [キム・ジェフン記者]
政府は個人別に特化した治療を可能にする精密医療の実現のために、本格的な投資に乗り出す。このために10万人の遺伝情報や診療情報などをビッグデータ化する「精密医療コホート」を構築し、「精密医療特別法」の制定も推進する。
「アルファ碁」や「ポケモンGo」の登場以来、未来の核心産業として浮上している人工知能（AI）と仮想・拡張現実技術も、10年以内に先進国水準に引き上げる計画だ。
政府は10日、青瓦台で朴槿恵大統領主宰で開かれた第2次科学技術戦略会議で、このような内容の9大国家戦略プロジェクトを確定した。国家戦略プロジェクトとは、低成長基調を克服し、第4次産業革命の時代に先制的に備えることができる新産業を、国家レベルで戦略的に推進することであり、去る5月に第1次科学技術戦略会議で推進方針を定めた。
選定されたプロジェクトは、「成長動力の確保」分野の自律走行車、軽量素材、スマートシティ、AI、仮想・拡張現実と、「生活の質」分野の微細粉塵、炭素資源化、精密医療、バイオ新薬などだ。戦略プロジェクトの推進には民間投資6152億ウォンと政府投資1兆6000億ウォンなど、計2兆2152億ウォンが投入される。
この日の会議で朴大統領は、「今回選定された9つの分野は、わが国の未来成長動力を確保するために非常に重要だ。このプロジェクトを官民協力の代表的な科学技術ブランドに育てていかなければならない」とし、「プロジェクトの成功のために、これまでの研究開発事業の慢性的な弊害として指摘されてきた、部処間の仕切りを取り払わなければならない」と明らかにした。朴大統領は、「各部処は支援はするが干渉しないという原則を立て、研究開発事業の新たな協業モデルを作成する必要がある」と述べた。
9大プロジェクトの中で人工知能（AI）分野は、核心技術の確保に焦点を合わせる。 2026年までに国産AIを開発し、先進国と同等の技術力を確保することが目標だ。このため、2026年までにAI専門企業を1000社に増やし、1万200人の専門人材も養成していくことにした。
「ポケモンGo」のようなコンテンツを作成するための、仮想・拡張現実の技術開発にも乗り出す。 2019年までに酔い・吐き気や頭痛などの、仮想・拡張現実を体験するときに発生する副作用を減らす技術も開発することにした。 2018年の平昌オリンピックで韓国の技術を披露し、2021年までに民間主導のコンテンツをサービスすることにした。自動車産業のパラダイムを変えることが期待されている自律走行車は、センサ・通信・制御などの核心部品を2019年までに開発し、周囲の状況認識や通信暗号化などの新技術を開発する。商用化のために、2020年までに自律走行車用の道路を作り、関連規制を緩和していくことにした。
2025年には600兆ウォン規模に成長すると予想される、軽量素材の開発にも積極的に乗り出す。航空機や自動車部品などに材料として使用されるチタンとアルミニウム、マグネシウムなどの合金・加工技術を開発し、全世界の市場シェアの10％を達成するという計画だ。水とエネルギー管理を連携する「スマートシティ」も育成される。
国民生活の質を向上させる4つのプロジェクトでは、まず精密医療システムがあげられた。精密医療は遺伝体情報、診療・臨床情報、生活習慣情報などを統合分析し、患者の特性に応じた個別特化医療サービスを提供することだ。
微細粉塵の解決策も、科学技術で探し出すことにした。地表・上空・海洋などを包括する韓半島微細粉塵立体モニタリングシステムを構築し、迅速かつ正確な測定・予報システムも整える予定だ。政府は微細粉塵技術開発などに対する投資を通じて、2019年までに超微細粉塵の生成の原因を究明し、2023年までに先進国レベルの微細粉塵の管理システム構築と排出量・露出量を半分に削減するという目標を立てた。
昨年、ハンミ薬品の技術輸出で新たな未来成長動力として浮上したバイオ新薬分野は、開発段階から産学研が団結して共同研究を進めるオープン・イノベーション戦略と世界進出を中心に推進される。 - 毎日経済_ナムギヒョン記者／キム・ギチョル記者／ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-08-11 02:14:03
