記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
ニュース > スポーツ

リオパラリンピック男子柔道チェ・グァングンが2連覇…少し遅れたプロポーズ

  • 男子柔道100キロ級決勝で一本勝ちでパラリンピック2連覇を決めた視覚障害柔道選手チェ・グァングン(29 / 水原市庁)が、結婚2年ぶりに妻にプロポーズをした。

    11日(韓国時間)、ブラジル・リオデジャネイロのカリオカ競技場で開かれた2016年リオパラリンピック視覚障害男子100キロ級の決勝で、チェ・グァングンはアントニオ・テノリオ(ブラジル)を制圧し、金メダルを首にかけた。

    決勝戦の相手がブラジル選手であるため、試合開始前から競技場を埋め尽くした観客らは一方的にアントニオを連呼した。しかし、チェ・グァングンは1分21秒で一本勝ちを収め、真っ先に観客席に走って行った。妻クォン・ヘジンさん(37 / 大韓障害者体育会代理)を抱き寄せ、チェ・グァングンは熱い涙を流した。クォンさんも「お疲れ様。本当にお疲れ様」と涙をこぼした。メダルセレモニーとマスコミのインタビューが終わった後には、妻を競技場の外に呼んで少し遅れたプロポーズをした。チェ・グァングンは金メダルを取り出しクォンさんの首にかけてあげた後、「未熟な僕と結婚してくれてありがとう」と言った。クォンさんは取材陣に「どんな男性よりも不足のない夫だ」と話した。

    チェ・グァングンがクォンさんを初めて見たのは2014年ロンドンパラリンピックの時だ。国家代表チェ・グァングンは大韓障害者体育会のスタッフであり、通訳をしていたクォンさんに惚れ、積極的にアプローチした。しかし、歳の離れたクォンさんは、「最初は(夫を)幼い弟として考えていた」と回想した。ソウル大学大学院を卒業した才女だったクォンさんが左目を失明した視覚障害者の柔道選手と交際することをめぐり、周囲の視線が優しいものではなかった。クォンさんは、「周囲から反対が多かった」とし、「しかし、チェ・グァングンは最高の男性だった。礼儀が正しい友人であり、夢のある人だった」と当時を回想した。

    しかし、「運転を本人がしなければならないという事実だけ除けば、不便なことが全くない」と言うクォンさんは、周囲の反対を押し切ってチェ・グァングンと結婚した。仁川障害者アジア大会が開催された2014年に挙げた結婚式は素朴だった。結婚指輪を別途作りもせず、新婚旅行にも行かなかった。クォンさんは、「当時、あまりにも忙しかった。望む 礼物がなく、指輪を揃えなかった」と話した。しかしチェ・グァングンは、「結婚指輪をあげられなくて心にずっと引っかかっていた」と話した。

    破竹の勢いで試合を進行したチェ・グァングンは、今回のパラリンピックでそのような申し訳なさを一発で吹き飛ばした。チェ・グァングン-クォン・ヘジン夫婦の間には現在、息子スヒョン君(1)がいる。
  • 毎日経済デジタルニュース局 パン・ヨンドク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-09-11 14:33:20