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「フライングダンボ」田仁智、エビアン選手権で今季初優勝

チョン・インジ「メジャークイーン本能」…朴セリを見下ろす 

    • < チョン・インジがエビアン選手権最終日、ショットの後にボールを見つめている。 [写真提供=LPGA] >

    「フライングダンボ」田仁智(チョン・インジ、22才・ハイト真露)は、米女子プロゴルフ(LPGA)ツアーシーズン最後のメジャー大会であるエビアン選手権で今季初優勝の喜びを味わった。チョン・インジは18日(韓国時間)、フランスのリゾート、エビアン・レ・バンのエビアンリゾートゴルフクラブ(パー71・6470ヤード)で行われたLPGAツアーの最後のメジャー大会のエビアン選手権最終日4ラウンドで、3バーディー1ボギー2アンダーパー69打を記録した。

    最終合計21アンダーパー263打を記録したチョン・インジは、最後まで自分を追いかけたパク・ソンヒョン(23・ネプス)とユ・ソヨン(26・ハナ金融グループ)を4打差で抜いて、シーズン初勝利でありLPGAツアー通算2勝の高みにのぼった。

    今シーズン出場した16大会ぶりに味わった優勝。この大会に先立ち、今シーズンは準優勝と3位をそれぞれ3回ずつ得るなど、トップ10に9回も入ったチョン・インジは、最終的に優勝トロフィーを胸に抱くことに成功した。またリオ五輪で惜しくも優勝を逃した悔しさを、エビアン選手権優勝者だけが享受できる「太極旗セレモニー」を繰り広げてふき飛ばしてしまった。

    非会員として出場して優勝したUS女子オープンに続く、LPGAツアー通算2勝。特にLPGAツアーで初優勝と2回目の優勝をともにメジャー大会で記録した選手は、歴史の中では朴セリ(39・ハナ金融グループ)に続いてチョン・インジが2番目だ。

    この大会の優勝でチョン・インジが書いた「記録」はこれだけではない。優勝スコアも歴代メジャー大会新記録だ。チョン・インジの出した「21アンダーパー263打」は、男女メジャー大会史上で72ホール最少打と72ホール最多アンダーパー記録だ。

    LPGAツアーメジャー大会72ホール最少打記録は、1992年にベッツィ・キング(米国)が出した267打。チョン・インジはなんと24年ぶりに記録を塗り替えることに成功した。先立ってチョン・インジは、3つのラウンドでもメジャー大会54ホール最少打記録を作った。これまでメジャー54ホールの最少打は2004年のマクドナルドLPGAチャンピオンシップで、アニカ・ソレンスタム(45・スウェーデン)がうち建てた199打。チョン・インジは3ラウンドまで194打を記録した。

    LPGAツアーメジャー大会72ホール最多アンダーパー(19アンダーパー)も塗り替えた。この記録はドティー・ペッパー(米国・1999年ナビスコチャンピオンシップ)とカレン・スタップルズ(イングランド・2004年全英女子オープン)、クリスティ・カー(米国・2010年LPGAチャンピオンシップ)、ヤニ・ツェン(台湾・2011年LPGAチャンピオンシップ)など4人が保有していた。

    もちろんチョン・インジの優勝スコアは、男女メジャー大会のすべての記録を合わせても最多アンダーだ。米プロゴルフ(PGA)ツアー72ホール最多アンダー記録は、オーストラリアのジェイソン・デイ(2015年・PGAチャンピオンシップ)とヘンリック・ステンソン(2016年・ディオープン)が立てた20アンダーだ。チョン・インジが記録さえも塗り替えて「次世代ゴルフ女帝」として立った。

    チョン・インジの優勝は個人的な慶事にとどまらない。世界の女子ゴルフ界を牛耳る韓国女子ゴルファーの自尊心も取り戻した。先に行われた4回のメジャー大会で優勝できなかった渇きを解消し、今年6月のマイヤークラシックでキム・セヨンが優勝した後に、なんと3ヶ月ぶりにLPGAツアーで韓国選手としてチャンピオンの座に上がった。

    チョン・インジのシーズン最後のメジャー大会優勝で、Kゴルファーは2011年から6年連続で「1シーズンのメジャー大会1事例以上優勝」の記録を続けてこられた。

    また韓国の選手たちは初日からリーダーボードの上段を占領し、最終日には勝者者チョン・インジをはじめ、パク・ソンヒョンとユ・ソヨンが2位を占めてキム・セヨンが単独5位、キム・インギョン(28・ハンファ)が単独6位に上がって先頭圏を独占した。

    チョン・インジの優勝で幕を下したが、この大会で注目を集めた選手がいる。まさに「国内第一人者」パク・ソンヒョンだ。ホットな攻撃ゴルフで「未来のLPGAスター」の座を予約したパク・ソンヒョンは、今回の大会での善戦で来季のLPGAツアー進出条件を満たしていた。いまや米国進出を決定するだけだ。パク・ソンヒョンもLPGAツアーカードを確保した後、「いずれにしても米国進出について、より具体的に考えることになるだろう」と語り、来年のLPGAツアー進出の可能性を高めた。

    すでにパク・ソンヒョンの実力は検証を終えた。 US女子オープン3位とエビアン選手権2位などすぐれ技量を見せ、メンタルとコース攻略などでも資格の検証を受けた。

    また他の「大記録」を継続した主人公もある。まさにユ・ソヨンだ。ユ・ソヨンはたとえ優勝には失敗したが、この大会まで「50大会連続予選通過」の記録を継続した。
  • 毎日経済_チョ・ヒョソン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-09-19 08:26:58