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韓国海警の高速艇を沈没させた中国漁船…防弾ガラスに鉄格子の武装

    鉄格子を四方に囲い、群れを成して襲い掛かる中国の不法操業漁船によって、韓国の海上主権がまた再び徹底的に蹂躙される事件が発生した。国民安全処の海洋警備安全本部は9日、去る7日午後2時10分頃に小青島(ソチョンド)南西側方76キロの海上で、中国漁船を取り締まっていた韓国の海洋警察所属の高速短艇が、他の中国漁船にはねられて沈没したと明らかにした。事故は中国漁船上で船員らを捕獲のために操舵室のドアを破っていた際に発生した。

    当時、高速短艇に乗っていたチョ・ドンス短艇長転は、転覆の直前に海水に飛び込んで災いを免れたが、危うく別の中国漁船にひかれ、命まで失うところだった。海警は全国海警署と中国側に該当する漁船を手配操作した。海洋警察は、船体に記された船名が、ペイントに隠されてはっきりしていないが、撮影画像と画像解析を通して100トン級鉄船「ノヨンオ000号」と推定していると明らかにした。

    中国漁船は最近、禁漁期が解けて旬を迎えたイカナゴとサワラを底引き網縄で「独占」式操業中だったことが分かった。逃走した中国漁船を捕まえて処罰する可能性は「0」に近い。中国側の協力なしに検挙が不可能なためだ。

    過去2011年12月、仁川海洋警察の故イ・チョンホ警査が、仁川小青島の南西方87キロの海域で不法操業の中国漁船2隻を拿捕しようとして、中国船員が振り回した凶器に刺されて死亡する事件までが発生したが、中国漁船の不法操業と脅威はますます凶暴化しているところだ。

    今年6月には、西海北端の延坪島(ヨンピョンド)海上で拿捕作戦中の海警取り締まり要員をそのまま乗せた状態でNLL北方海上に中国漁船が逃げたりもした。最近では、中国漁船が数十隻の船を連結し、巨大な船団を作って鉄船の四方を鉄格子で囲ったり、登船防止用ネットを設置するなどと、事実上「海戦」をする態勢で重武装している。手斧はもちろん、鉄パイプを振り回したり、火をつけるなどの凶暴な抵抗もはばからずにいる。今回は最初から海洋警察の乗船に備えて、「防弾」まで備えたことが確認された。

    海洋警察は9日午前、チュ・ギチュン駐韓中国大使館副総領事を呼んで、今回の事件について厳重に抗議し、逃げた漁船の処罰と再発防止のための強力な措置を促した。韓国側の外交部も同日午後、駐韓中国大使館総領事に強い遺憾と抗議の意を伝え、再発防止のための中国側の積極的な努力を促した。
  • 毎日経済 仁川=チ・ホング記者 / ソウル=チェ・ヒソク記者 / 写真=MBN放送映像キャプチャ | (C) mk.co.kr | 入力 2016-10-09 16:34:24