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内憂外患「韓国号」視界ゼロ…「大統領・野党、早く会談を」

  • 青瓦台と野党が総理の権限問題をめぐって鋭く対立する中で、一日も早く妥協案を見出して国政を正常化させなければならないという声が高まっている。

    特に9日、米国大統領選挙でドナルド・トランプが大統領に当選すると、「大韓民国の国政の空白」に対する憂慮はさらに広がる雰囲気だ。経済の低迷・安保危機に加え、トランプ当選による不確実性まで加わり、動作の停止したわが国の国政コントロールタワーは一日も早く正常さを取り戻さなければならないという主張が、専門家らを中心に激しく起きている。

    しかし野党3党はこの日、「国会が総理を推薦してほしい」という朴槿惠 (パク・クネ)大統領の前日の提案を公式に拒否した。青瓦台が提案した与・野の党首会談も不透明だ。「視界ゼロ」の大混乱に陥った政界は、国政の正常化を望む国民の心からますます遠ざかる形だ。

    ホ・ヨン慶煕大学教授は毎日経済新聞との通話で、「経済が良くなく、北韓の核問題も解決しない状況でトランプまで当選したことから、わが国の運命はどこへ向かうのか一寸先を見通すことが難しくなった」とし、「混乱の時期にわが国の憲政秩序は一日も早く回復し、難局を乗り越えなければならない」と強調した。ホ教授は野党に向かって、「(大統領に)会おうというのはいつのことか、今になって会おうというのにいやだというのはどういうことか。その意図は一体何なのか」とし、「大統領の言う総理の権限が不明でだと指摘するが、お互いにどんな考えを持っているのか、いったん会って頭を突き合わせて解いていくのがふつうではないか。しょっちゅう政治的利害関係だけを前面に押し出すと、副作用(逆風)が伴うだろう」と苦言を呈した。ホ教授は続けて、「会談が実現すれば大統領も虚心坦懐に、隠さず本当の考えを明らかにするだろう」と語った。

    ナム・シウク世宗大学教授は、「事態を収拾する必のある野党政治家の姿を見ると、国の将来ではなくぜんぶ自分たちの大統領選挙を見ながら話をしており、今日と明日の言葉が違うところを見ると絶望感を感じる」と吐露した。

    このような中で野党3党はこの日、朴大統領の「国会推薦総理」の提案に対して「一考の余地もない」と事実上拒否した。朴大統領が言及した「実質的な内閣を通じた権限」がきわめてあいまいなだけに、より具体的に総理の権限を大統領が直接明らかにせよというのが野党の主張だ。これとともに、週末の12日に光化門広場で開かれるそうろく集会に積極的に参加して、場外闘争の強度を高めることにした。加えて、民主党と国民の党と正義党などの野党3党代表は9日に国会で会い、国会推薦総理の後続議論に否定的だという意見を共有した。

    チュ・ミエ民主党代表は、「朴大統領はわれわれの意思を理解するどころか模糊とした言葉遊びだけで、もはや泣こうがわめこうが資格がない」と述べ、パク・チウォン国民の党非常対策委員長は、「後任総理の責任がどこまでなのかを明示しなければならない」と声を高めた。野党3党は、△12日の集会に参加、△強力な検察の捜査を促し、別途の特検と国家情報院の調査を迅速に推進、△朴大統領の提案は一考の価値もない、△12日以降の政局懸案・経済安全保障の議論のための再会同などに合意した。

    文在寅(ムン・ジェイン)前民主党代表は、「内閣の権限を超える大統領固有の権限、すなわち国家情報院と監査院、軍の統帥権、戒厳権または司法部や憲法裁判所、大法院長官と判事、憲法裁判所長と憲法裁判官などの人事権全般を挙国中立内閣に任せ、大統領は手を引くこと」を促した。野党側の要求事項の核心は、簡単に言うと総理に組閣権(内閣人事権)を明示的に保証しろということだ。しかし現行の憲法上、組閣権は大統領に与えられる。したがって、朴大統領が「総理の組閣権保障」を明示的にすれば憲法に違反しうるというのが青瓦台の立場だ。

    青瓦台の関係者は、「憲法の枠内で実質的に総理の組閣権を保障できる方案を、大統領と与・野の代表が一日も早く会って議論しなければならない」と語った。

    双方の主張が真っ向から対立する中で、ソウル大学のキム・ドンウク行政大学院長は、総理の「人事提請(推奨)過程の公開」案を折衷案として提示した。キム行政大学院長は、「総理が憲法に保障された提請権を行使する過程を透明に公開すると、大統領もこれに対して公に答えなければならない。そうすれば総理の提請を大統領が拒否することは難しい」とし、「大統領が総理の権限を認めるとしておきながら提請を拒否すると、嘘をついたことになる」と語った。
  • 毎日経済_ナム・ギヒョン記者/カン・ゲマン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-11-09 20:15:18