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大韓民国、男女の半分が「結婚しなくてもいい」

    「一生一人で生きる自信はないけれど、結婚は必ずするべきか分からない。恋愛だけして生きることができないでしょうか?」

    ソウル市内の中学校で働く教師の李某さん(32)は、いわゆる「一等新婦候補」だ。現在勤務している中学校に発令を受けた一昨年、李さんには毎日のように「ソゲッティング(他人の紹介による出会い)」が入ってきた。今年に入って大企業に通うボーイフレンドと付き合っている。しかし李さんはまだ結婚する考えはない。長いあいだ勉強してようやく今の地位を得ただけに、もっと人生を楽しみたいからだ。李さんは「結婚した友人を見ると、子供を育てるために自分の時間がない。休みの時には旅行にも行って、まだもう少し一人だけの時間を持ちたい」と語った。

    韓国人の中で必ず結婚しなければならないと考えている割合は半分にとどまることが分かった。李さんのようにシングルライフを楽しもうとする若者が増えているためだと分析される。統計庁が15日に発表した「2016年社会調査結果」によると、「結婚は必ずしなければならない」と答えた割合は51.9%だった。一方、この調査では「結婚はしてもいいし、しなくてもよい」と答えた割合は42.9%で、「してはならない」と答えた割合は3.1%だった。

    2014年の調査では「結婚はしなければならない」と答えた割合は56.8%だったが、わずか2年の間に4.9%ポイントも低くなった。特に女性が結婚をきらう割合が男性よりも高く、注目を集めている。今年の調査では未婚男性の42.9%が結婚するべきと答えたが、女性は31.0%にとどまった。

    これはまだ家事労働が女性に集中しているためと思われる。今回の調査では「家事分担を公平にしている」と答えた割合は、男性17.8%と女性17.7%にとどまった。 「結婚すると女性だけ損」だという通念を男女とも認めているわけだ。一方で「家事労働を公平に分担しなければならない」と答えた割合は、女性は58.8%だったが男性は48.1%にとどまった。

    家事分担の不公平さのために配偶者との関係に対する満足度は、男性は71.3%だったが女性は58.5%と大幅に低かった。いまだに男性中心の家父長的文化が妻の不満を刺激しているものと解釈される。この結果、「離婚してもよい」との回答比率が徐々に高まっている。 2014年の調査では「離婚はしてもよい」と答えた割合は39.9%だったが、今年の調査では43.1%に上昇した。

    婚前同居を肯定的に考えている割合は、2014年の46.6%から今年は48.0%に増えた。ただし今年の調査では「結婚しなくても子供を持てる」という考えには75.8%が反対し、依然として婚外子は否定的に考えていることが分かった。

    一方、喫煙率は2014年の22.7%から今年は20.8%に低下した。しかし飲酒率は2014年の64.6%から今年は65.4%でむしろ高まり、対照を成した。
  • 毎日経済_キム・ギュシク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-11-15 17:55:29