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パク・テファンの復活レース…アジア選手権大会で4冠王

    「マリンボーイ」パク・テファン(朴泰桓 / 27)が悪材料を乗り越えて、水の流れを切って復活を知らせた。

    パク・テファンは東京辰巳国際水泳場で行われた第10回アジア選手権大会で、去る17日からメダル行進をスタートさせ、自由形100メートル・200メートル・400メートル・1500メートルで金メダルを取り、4冠王に輝いた。 20日に行われた50メートルの決勝では、22秒57と5位に留まって惜しくも5冠王を逃したが、メジャー級の国際大会で4冠を達成したことだけでも、パク・テファン個人では初記録になる。今回の大会でライバルの孫楊が不参加するなど、トップクラスの選手はいなかったが、成功したカムバック舞台を見せた。

    さらに、記録も立派だった。自分の主種目ではない種目へも出場を続けたパク・テファンは、自由形100メートルで48秒57の記録で金メダルを獲得したかと思うと、自由形1500メートルでも15分07秒86で金メダルを獲得する底力を見せた。また、自分の主種目である自由型400メートルと200メートルでそれぞれ3分44秒68と1分45秒16と、優れた実力を披露した。特に200メートルの場合、アジア選手権大会の新記録であり、リオ五輪でも銀メダルに相当する好成績だった。

    何よりもパク・テファンの復帰は、外圧を勝ち抜いた結果という点でより一層貴重だ。2014年9月に実施したドーピング検査で禁止薬物(テストステロン)陽性判定を受け、国際水泳連盟(FINA)から18カ月の資格停止処分を受けたパク・テファンは、今年3月2日に懲戒を解除された後にも多くの苦しみを味わった。

    パク・テファンは4月の東亜水泳大会で2016リオ五輪出場資格を獲得したが、オリンピック出場までは厳しい道が続いた。まず、ドーピング摘発選手は3年間、国家代表選抜を制限するという大韓体育会の規定に足を掴まれた。さらに、キム・ジョン前文化体育観光部第2次官が五輪出場を放棄するように脅迫まで加えた状況だった。パク・テファン側によると、キム前次官は、企業スポンサーとパク・テファンの母校である檀国大の教授職に言及して脅迫したことが分かった。パク・テファン側は今週、録音ファイルを公開する予定だ。

    結局、パク・テファンは国内の裁判所と国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)の力を借りて、オリンピック出場を成し遂げたが、期待以下の成績を残すしかなかった。それでも練習を再開したパク・テファンは今回の大会で再起を知らせることに成功した。パク・テファンは来月6日からカナダのウィンザーで開催される第13回ショートコース(25メートル)世界選手権大会に出場する予定だ。可能な限り多くの大会に出場し、世界の舞台に戻っていくという計画だ。
  • 毎日経済 イ・ヨンイク記者 / 写真=MBN放送映像キャプチャ | (C) mk.co.kr | 入力 2016-11-21 09:03:09