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日本サッカーに吹く「ゴールキーパー韓流」…アジアクォーターで人気

  • 日本はこれまでの数十年間、韓国の最大の貿易赤字国だった。今年の上半期だけでも対日貿易赤字は105億ドル(約12兆3000億ウォン)に達したほどだ。しかしサッカーだけは話が違う。韓国選手は日本で最も人気のある「輸入商品」のひとつだ。アジアクォーター制(外国人保有クォーターのほかにアジア出身の1人を追加で起用することにした制度)が定着し、Jリーグが韓国のサッカー選手を狙うからだ。その中でも最も「ホット」なのはゴールキーパーだ。

    伝統的にミッドフィルダーが強い代わりに身体条件が重要なゴールキーパーで問題が明らかになってきた日本サッカーは、韓国にその答えを見つけた。今年、Jリーグ1部で鄭成龍(チョン・ソンリョン、31・川崎フロンターレ)、金承奎(キム・スンギュ、26・ヴィッセル神戸)、李範永(イ・ボミョン、27・アビスパ福岡)など、前・現役の国家代表らが大活躍した。もちろんそれだけ実力が良かったからだ。国家代表として2010南アフリカ共和国ワールドカップと2014年ブラジルワールドカップに出場した経験豊富なGKのチョン・ソンリョンは、川崎フロンターレを歴代で最高成績の3位に導いた立役者だった。攻撃的な色彩を備えた川崎は、いつも裏門が問題だったチームだ。今シーズンも川崎は全34試合で68点の最多得点チームだったが、守備は弱かった。それにもかかわらず川崎はチョン・ソンリョンのセーブのおかげでわずか6敗を記録し、最小敗北チームの栄光まで抱いた。

    キム・スンギュとイ・ボミョンも自分の役割を果たした。イ・ボミョンは所属チームのアビスパ福岡があまりにも弱体であることから降格までは避けられなかったが、2メートル近い長身から出るセーブ能力を認められた。 18チームの監督と選手の投票で決定される2016 Jリーグ優秀選手賞のリストに韓国人で唯一名前をあげたキム・スンギュは、Jリーグ優勝の鹿島アントラーズのラブコールを受けて、韓国の国家代表ゴールキーパーとしての自負心を示した。

    これにJ2リーグ(日本2部リーグ)から上がってくる者までを考慮すれば、来年には韓国人のゴールキーパーはさらに増える見通しだ。

    去る4日、1部リーグ昇格を確定したセレッソ大阪の守門将の金鎭鉉(キム・ジンヒョン、29)は、よしんばシュティーリケ号ではスペイン戦で6失点の悪夢などつらい時間を過ごしたが、所属チームでは絶大な支持を得ている。最近、Kリーグクラシック優勝チームのFCソウルがキム・ジンヒョンに対する勧誘の意思を打診したが、次のシーズンからセレッソ大阪に尹晶煥(ユン・ジョンファン、43)監督が就任することで「幸せな悩み」をすることになった。

    2015東アジアカップ、2016リオデジャネイロオリンピックで活躍した具聖潤(ク・ソンユン、22)は、キム・ジンヒョンよりも先に昇格した。 33失点で最小失点2位を記録したク・ソンユンは先月、すでにコンサドーレ札幌のJ2リーグ優勝を確定したので、次のシーズンからは堂々と1部リーグでプレーする。

    今後もしばらくの間は韓国人ゴールキーパーが日本の舞台で人気を維持するものと見られる。

    ハン・ジュンヒ解説委員は、「日本の選手たちよりも優れた身体的条件を備えたうえに文化や言語的な違いも相対的に小さく、アジアクォーターで人気を集めている」と分析した。

    ただし変数は「軍隊」だ。すでに軍隊免除を確定した選手たちなら問題ないが、ク・ソンユンなどまだ若いゴールキーパーは、軍隊問題を解決するためにはいつか尙武(サンム)や警察庁に入団しなければならない。一度レギュラーの座を逃すと取り戻すことが難しいポジションの特性上、移籍あるいは韓国に復帰するとき、より慎重な選択が必要な理由だ。
  • 毎日経済_イ・ヨンイク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-12-06 17:03:56