記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
ニュース > 事件事故

高病原性鳥インフルエンザによる殺処分「最悪」…動物園でも

◆ AI拡散の赤信号 ◆ 

    高病原性鳥インフルエンザ(AI)の被害が追い打ちをかけるように拡散している。 19日、農林畜産食品部によるとこの日の0時現在、確定と予防で殺処分された家禽は1668万6000匹に達する。 242万2000匹がさらに殺処分される予定で、殺処分の規模は1カ月で1900万匹をこえる。 AIの影響で鶏卵の値段は天井知らずに急騰し、買いだめ現象まで現れて、大型マートは一部の地域・店舗のみで実施した「1人1箱(30個)」の販売制限を全国に拡大するなど、対応に乗り出した。

    特に、国内で2種類以上のAIタイプが同時に発生したことで、被害規模はさらに広がりうるという懸念が高まっている。この日、京畿道安城川の野鳥の糞便から検出された異なる形態のAIウイルスは、H5N8型高病原性AIとして最終確定された。このタイプのウイルスは現在猛威を振るっているH5N6型ウイルスとは異なるタイプで、2014~2015年に猛威をふるったAIウイルスと同じタイプだ。

    このような中で、ソウル大公園の動物園でもAIの陽性判定が現れたことで殺処分が行われた。ソウル市は17日、ソウル大公園動物園のコウノトリの死体からAI陽性判定が現れたことから、コウノトリと同じ檻で飼育していたアフリカヘラサギ・黒トキ・オシドリなど18匹から試料を採取して、ソウル市保健環境研究院に送って点検した。その結果、オシドリ5匹からH5陽性反応が現れて、天然記念物のオシドリ8匹を予防的次元で18日夜に殺処分した。

    ソウル市は「コウノトリ村の他の展示場にある、11種120匹あまりに対する追加の糞便検査も国立環境科学院に依頼した状態」だとし、「18日から中央疫学調査班がソウル大公園を訪れて感染経路を調査している」と明らかにした。ソウル大公園動物園は感染経路を調査した結果、予測は難しいが周辺の貯水池に棲息するオシドリやアヒルなどから感染したと推定している。現在、正確な感染経路の確認のためにソウル市は18日、農林畜産検疫本部AI予防統制センターに資料を提出して調査を依頼した。

    ソウル大公園動物園のイ・ギソプ園長は「AI感染を防ぐために17日午後に休場を決めてから現在まで休場状態を維持しており、AIの陽性反応が完全になくなるまで休場を続ける」とし、「以後は一ヶ月間の推移を置いて見て、感染の危険が完全にないと判断されたときに開場する予定」だと明らかにした。

    ソウル大公園動物園には国際的な絶滅危惧種と天然記念物があり、先制的な殺処分は行わない予定だ。ソウル大公園動物園で、天然記念物や国際的絶滅危惧種を殺処分した事例は今回のオシドリが初めてだ。

    19日、ロッテマートは20日から30個入りの鶏卵商品に対して販売数量を1人1箱に制限し、すべての鶏卵商品の価格を10%ほど引き上げると発表した。普通サイズ30個入りの「ロッテマート幸せ鮮鮮卵」1箱は6800ウォンから7000ウォン台半ばまで上がるだろう。ロッテマートの関係者は、「ただでさえ供給量が通常の半分のレベルに減ったが、2~3箱ずつ買っていく顧客のために、先週末はほとんどの店舗で卵が早期品切れになった」とし、やむを得ず販売制限に乗り出したと説明した。全国単位の販売制限は初めてだ。
  • 毎日経済_ソ・ドンチョル記者/キム・ジェグァン記者/ペク・サンギョン記者 / 写真=毎経DB | (C) mk.co.kr | 入力 2016-12-19 17:54:06