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「WBC」出場選手がいない…懲戒・けが等で代表構成が難航

  • 来年の春ともなれば再び大韓民国が野球で浮つく見通しだ。国際野球大会の中で最高の権威を誇る第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)大会が待っているからだ。今回の大会からはソウル市の高尺(コチョク)スカイドームでも試合が開かれるため、国内の野球ファンもWBCを現場で楽しむことができる。

    とは言え、いざWBC代表チームをめぐっては心配の声が後を絶たない。 100%の戦力を構成しても容易ではないのに、いまある資源さえも正しく活用することは難しいという危機だからだ。まずは米プロ野球メジャーリーグ(MLB)でプレーしている大リーガーの代表合流が難しい。

    韓・米・日3カ国のすべてでトップクラスの仕上げで威容を見せてくれた呉昇桓(オ・スンファン、セントルイス・カージナルス)は、海外の賭博問題で足首をつかまれた。金寅植(キム・インシク)代表チーム監督は、「贖罪の気持ちで頑張るべきじゃないのか」と抜擢を望んだが、技術委員会の名簿からは抜け落ちた状態だ。飲酒運転で物議をかもした姜正浩(カン・ジョンホ、ピッツバーグ・パイレーツ)も同じ状況に置かれた。

    金賢洙(キム・ヒョンス、ボルチモ・オリオールズ)と朴炳鎬(パク・ピョンホ、ミネソタ・ツインズ)、李大浩(イ・デホ、前シアトル・マリナーズ)らは選手個人に問題は無いが、WBC代表チームとしてプレイするならば大きな犠牲を覚悟しなければならない。レギュラーの座を得られなかったキム・ヒョンスとパク・ピョンホはスプリングキャンプの重要性が大きくなった状況であり、イ・デホも代表に合流するかどうかよりも、新しいチーム探しがより急がれる問題だ。

    負傷者も少なくない。左腕のエース、金廣鉉(キム・グァンヒョン、SK)とブルペン投手の李庸燦(イ・ヨンチャン、斗山)はそろって手術台に上がり、すでに戦力から抜け落ちた。二塁手として活躍してきた鄭根宇(チョン・グヌ、SK)もやはり膝の手術の影響が残っており、大リーガー「長兄」の役割を果たすべき秋信守(チュ・シンス、テキサス・レンジャーズ)までもが昨シーズンは頻繁な負傷で48試合の出場にとどまったことだし、出場は不発になりやすい。

    状況がこのようであることから、歴代で最弱体チームとなるのではないかという話まで出ている。野球界の古参である金星根(キム・ソングン)ハンファ監督も「今回が投打で最も弱いんじゃないかと思う」と心配するほどだ。 2009年のWBCで準優勝してプレミア12で優勝するなど、目覚しい成果を上げてきた代表が、2013年にはWBCの時のよう1ラウンドで敗退という凄惨な結果を受け入れるかもしれない。

    どうせ厳しい大会であるならば、最初からこの機会に「世代交代」を行うことも方法だ。

    現在出されている1次エントリー50人は1年前、プレミア12代表の1次エントリーとほぼ同じだ。李容圭(イ・ヨンギュ、ハンファ)や姜珉鎬(カン・ミノ、ロッテ)など、10年近くチームの「常連」だった選手がそのまま含まれている。彼らに休憩を与え、ク・ジャウク(サムスン)、シン・ジェヨン(ネクセン)などの若い選手に未来と経験を提供することも選択肢になりえる。ホ・グヨン解説委員は、「どこにピントを合わせるかの問題」だとし、「MLBの選手が出られないならば下書きをうまく描いて、2020年東京オリンピックまで出場できる若い選手らまで考慮するのも良い方法だ」と語った。
  • 毎日経済_イ・ヨンイク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-12-30 15:39:11